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Web3(ウェブスリー)とは

Web3(ウェブスリー)

Web3とは

Web(ウェブ)とは、インターネットを通じて情報の公開および閲覧を可能にするシステムのことで、Web3とは、ブロックチェーン技術により実現された分散型ネットワークのことです。Web3.0とも呼ばれています。

Web3のイメージ図

Web3は、2014年にイギリスのコンピューター科学者ギャビン・ウッド氏によって作られ、2021年に暗号通貨愛好家や大手IT企業、およびベンチャーキャピタルなどから関心を集めたことで、大きな注目を集めています。

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Web3とWeb3.0の違い

Web3はWeb3.0とも呼ばれていますが、正確には同じものではありません。

イギリスのコンピューター科学者ティム・バーナーズ=リー氏(Webを発明した人物、ウェブの父と呼ばれている)が2006年に提唱したWeb3.0は

バーナーズ=リーの理論によると、現世代のWeb 2.0までのウェブはまだ「ドキュメントの網」。次は「データの網」の具現が課題であり、それがWeb 3.0である。

引用:ウィキペディア「セマンティック・ウェブ」

と定義されており、Web3.0は、Web2.0の延長線上にあるセマンティック・ウェブのことを指す言葉です。それに対しWeb3は、Web2.0の延長線上というよりも、ブロックチェーン技術をベースにした新しいネットワークです。

※Web3.0はティム・バーナーズ=リー氏が2006年に提唱したもので、Web3は2014年にギャビン・ウッド氏が作ったもの。

厳密には区別されていますが、インターネットや書籍を見るとWeb3とWeb3.0は同じ意味として使われていることが多いです。

Web3が登場するまでの歴史

インターネットは、第1世代のWeb1.0・第2世代のWeb2.0と進化を続けています。

インターネットが普及しだした1990年代は、情報の送り手と受け手が固定され、送り手から受け手への一方的な流れでした。このような状態のWebを「Web1.0」といいます。

Web1.0のイメージ図

この頃に登場したのが「Google」や「Yahoo!」など検索エンジンです。いまでは当たり前のように使っている検索エンジンですが、この頃は回線の速度が遅く、日常的にインターネットを見る時代ではありませんでした。

 

2000年代中頃になると、送り手と受け手が流動化し、誰もが自由に情報を発信できるように変化しました。このような状態のWebを「Web2.0」といいます。

Web2.0のイメージ図

Web2.0では「Facebook」「Instagram」「Twitter」「YouTube」などのSNSが普及し、パソコンやスマートフォン、タブレットなどがあれば、時間や場所に制限されることなく、誰でも自由に情報を発信できます。またクラウドの登場により、画像や動画・音楽など、さまざまなコンテンツを簡単に共有することが可能です。

 

しかし、その一方でサービスの提供元である企業に、利用者の行動履歴や個人情報が集中して保持されるといった特徴があり、GAFAM(GAFA)と呼ばれる5大企業(Google・Amazon・Facebook・Apple・Microsoft)が独占している状態になっています。

メモ

Google・Amazon・Facebook・Appleの頭文字をとってGAFA(ガーファ)、最近ではMicrosoftを含めてGAFAM(ガーファム)と呼ばれている。

 

このGAFAM(GAFA)による独占状態を打開するのではないかと注目されているのが「Web3」です。

Web3はブロックチェーン技術を基盤とした分散型インターネットであり、情報を管理する組織(管理者)を必要としません。

Web3のイメージ図

GAFAM(GAFA)が独占しているWeb2.0の市場とは違い、Web3は管理組織を必要としないため、新しいビジネスを生み出す場として大きな注目を集めています。

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Web3の特徴

Web3はブロックチェーン技術を基盤とし「非中央集権型」であることが最大の特徴です。

ブロックチェーンは、暗号資産(仮想通貨)ビットコインの公開取引台帳としての役割を果たすために「サトシ・ナカモト」という名前を使った人物が2008年に発明したものです。

ブロックチェーン技術を基盤にしているWeb3には、主に次のような特徴があります。

  • 非中央集権型(分散型)
  • データの破壊・改ざんが極めて困難

非中央集権型(分散型)

Web2.0では、巨大なコンピューターが情報を集中管理する「中央集権型」と呼ばれる仕組みで管理されていました。

GAFAM(GAFA)のような超有名企業が提供するサービスは、信頼性が高く安心して利用できます。しかし、その仕組みは中央集権型であり、情報を管理する管理者(管理組織)の存在が必要です。

中央集権型のイメージ図

 

それに対しWeb3では、ピアツーピア(P2P)と呼ばれる分散型(非中央集権型)のネットワークを採用しています。(Web3の基盤技術であるブロックチェーンがP2Pネットワークを採用している)

ブロックチェーンのイメージ例

特定の管理組織が存在する「中央集権型」とは違い、Web3は管理組織を必要としない「非中央集権型」です。

巨大なコンピューターで情報を集中管理する「中央集権型」とは違い、Web3では、複数の参加者(システム)がそれぞれ情報を共有し、常に同期される「分散型(非中央集権型)」のシステムで管理されます。

そのため、仲介組織を介さずに参加者同士で直接取引ができます

ここがポイント

  • Web2.0:管理組織が情報を集中管理
  • Web3:参加者で情報を共有しながら分散管理

データの破壊・改ざんが極めて困難

Web3はブロックチェーン技術を基盤にしています。

ブロックチェーンで管理されているデータを破壊・改ざんすることは極めて困難と言われています。

ブロックチェーンは、取引データをひとまとめにした「ブロック」という単位で管理し、その「ブロック」を「チェーン」のようにつないで保管する技術のことです。

ブロックチェーンのイメージ例

 

各ブロックには、直前のブロックの内容を表すハッシュ値と呼ばれるデータが書き込まれています。

ブロックチェーンのデータ改ざんは困難

仮に参加者の中に不正を働く者がいて取引データを「改ざん」したとします。

しかしブロックには、直前のブロックの内容を表すハッシュ値が存在します。取引データを「改ざん」すると、それによって導き出されるハッシュ値も変わります。

そのため、「改ざん」したブロック移行のすべてのブロックのハッシュ値を変更する必要があり、この作業は極めて困難と言われています。

ブロックチェーンに記録されたデータは消去できません。そして「破壊・改ざん」も困難です。「ブロック」を「チェーン」のようにつないでいる、この構造自体がデータの「改ざん」に強いのです。

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Web3の具体的なサービス例

次世代インターネットとして大きな注目を集めている「Web3」が、今後どうなっていくのか注目が集まります。

代表的なWeb3のサービスには次のようなものがあります。

サービス説明
NFT(非代替性トークン)「Non-Fungible Token」の頭文字を取ったもので、日本語で「非代替性トークン」という意味。非代替性トークンとは、代替不可能(替えが効かない、唯一無二の)のトークン(しるし・証拠)のこと。
これまでインターネット上に存在するデジタルデータは、簡単にコピーできたため、オリジナルとコピーの判別ができず価値はほとんどなかったが、「改ざん」が困難なブロックチェーン技術により、デジタルデータに固有の価値がつくようになった。
NFTは誰でも作成・販売できる。(OpenSeaなどのNFTマーケットプレイスを利用して販売できる)
メタバースインターネット上に構築された仮想空間のこと。メタバース内のバーチャル世界では、自分自身を「アバター」と呼ばれるキャラクターに置き換えて操作することで、他のユーザーとコミュニケーションをとったり、イベントに参加したり、ビジネスを行ったりと、幅広い活動が可能になる。
DeFi(分散型金融)ブロックチェーンを基盤にした央集権的な管理者を必要としない金融サービスのこと。既存の金融サービスとは異なり、銀行や企業などの仲介組織を介さずに、参加者同士が直接取引をおこなうことができる。
DAO(分散型自律組織)ブロックチェーンを基盤にした中央集権的な管理を必要としない組織のこと。中央集権的な管理を必要とせず、ブロックチェーンを基盤にして、世界中の人々が協力しながら管理・運営をおこなう組織のこと。

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