VBScript(ブイビースクリプト)
VBScript(Microsoft Visual Basic Scripting Edition)とは、マイクロソフト社がVisual Basicを元に開発したスクリプト言語です。
VBScriptの歴史
JavaScripに対抗するものとして登場
1996年、当時利用されていたWebブラウザ「Netscape Navigator」に実装されたJavaScriptに対抗するものとして、マイクロソフト社が開発したのがVBScriptであり、VBScriptは「Internet Explorer 3.0」に実装されて登場しています。
しかし、VBScriptが「Internet Explorer」上でしか動かなかったことなどから、Webブラウザのスクリプト言語にはJavaScriptが使われるのが一般的となり、この分野でVBScriptはあまり使用されなくなっています。
ASPやWSHの標準言語として活躍
その後、Windows Server標準のWebサーバであるInternet Information Server(IIS)上で動的にWebページを生成する技術であるActive Server Pages(ASP)や、Windows上でスクリプト言語を直接実行することができるWindows Scripting Host(WSH)の標準言語としてVBScriptが採用されています。
役割を終えつつある
2000年代半ばになるとマイクロソフト社がMicrosoft .NETを推進し始め、ASP.NETなどではVBScriptがサポートされなくなり、Webブラウザ「Internet Explorer」でも最終バージョン11ではVBScriptが実行できなくなり、後継のMicrosoft Edgeでもサポートされていません。
また、Windows Scripting Host(WSH)もWindows PowerShell へ移行したため、VBScriptは役割を終えつつあります。