目次
- 1 主なアプリケーション層のプロトコル
- 1.1 HTTP(Hypertext Transfer Protocol)
- 1.2 SMTP (Simple Mail Transfer Protocol)
- 1.3 POP(Post Office Protocol)
- 1.4 IMAP(Internet Message Access Protocol)
- 1.5 FTP(File Transfer Protocol)
- 1.6 DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)
- 1.7 NTP(Network Time Protocol)
- 1.8 DNS(Domain Name System)
- 1.9 SNMP(Simple Network Management Protocol)
- 1.10 Telnet(Teletype network)
- 1.11 SSH(Secure Shell)
主なアプリケーション層のプロトコル
HTTP(Hypertext Transfer Protocol)
HTTP(Hypertext Transfer Protocol:ハイパーテキスト・トランスファー・プロトコル)とは、Webサイトを表示する際に使用するプロトコルです。
HTTPの仕組みは、クライアントから「HTTPリクエスト」を送信し、Webサーバが「HTTPレスポンス」を返却する形です。
「HTTPリクエスト」には、「GET」や「POST」のようなメソッドが用意されており、用途に応じて使い分けます。(例えば入力フォームの内容をWebサーバに送る時は「POST」を使うなど)
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SMTP (Simple Mail Transfer Protocol)
SMTP (Simple Mail Transfer Protocol:シンプル メール トランスファー プロトコル)とは、電子メールを送信する際に使用するプロトコルです。
メール送受信の流れは次の通りです。
- 送信者がメールを送信する
- SMTPにより送信者のメールを管理しているメールサーバにメールが送られる
- SMTPにより受信者のメールを管理しているメールサーバにメールが転送される
- POP もしくは IMAP を使い受信者はメールサーバにメールが届いていないかの問い合わせをおこないメールを受信する
POP(Post Office Protocol)
POP(Post Office Protocol:ポスト オフィス プロトコル)とは、電子メールを受信する際に使用するプロトコルです。
受信者は、受信者のメールを管理しているメールサーバに「メールが届いていないか」を問い合わせを行います。
メールサーバは受信者からの「POP」の問い合わせに対し、ユーザ名とパスワード情報があっているかを確認し、認証が成功すると受信側メールサーバが保管していたメールを受信者へ送ります。
IMAP(Internet Message Access Protocol)
IMAP(Internet Message Access Protocol:インターネット メッセージ アクセス プロトコル)とは、電子メールを受信する際に使用するプロトコルです。
メールサーバに届いたメールを受信者のコンピュータにダウンロードするPOPとは違い、IMAPはメールサーバのメールを閲覧します。
そのため、IMAPはメールを受信してもメールサーバにメールが残ります。(POPはメールサーバにメールが残らない)
※ただし、メールサーバに一定期間メールを残すように設定することで、POPを利用した場合でもメールサーバにその期間の間メールを残すこともできます。
FTP(File Transfer Protocol)
FTP(File Transfer Protocol:ファイル・トランスファー・プロトコル)とは、FTPサーバとFTPクライアント(利用者のコンピュータ)間でファイル転送を行うプロトコルです。
FTPでは、利用者のコンピュータからFTPサーバへファイルを「アップロード」できます。
また、FTPサーバから利用者のコンピュータにファイルを「ダウンロード」できます。
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DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)
DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol:ダイナミック ホスト コンフィギュレーション プロトコル)とは、インターネットなどのネットワークに一時的に接続するコンピュータに対し「IPアドレス」などの必要な情報を自動的に割り当てるプロトコルです。
インターネットに接続するためには、インターネット上の住所であるIPアドレスが必要です。この「IPアドレス」を自動的に採番するネットワーク機器が「DHCPサーバ」であり、この時に使用されるプロトコルが「DHCP」です。
NTP(Network Time Protocol)
NTP(Network Time Protocol:ネットワーク・タイム・プロトコル)とは、コンピュータが持つ時計(システムクロック)を正しい時刻へ同期するための通信プロトコルです。
NTPクライアントからNTPサーバに時刻を問い合わせ、その結果を(※通信時間を考慮した時間)コンピュータが持つ時計(システムクロック)に反映します。
正確な時刻を持っているNTPサーバの時刻と同期させることで、NTPクライアントの時計のズレを補正するのがNTPの役割です。
DNS(Domain Name System)
DNS(Domain Name System:ドメイン・ネーム・システム)とは、コンピュータが理解しやすいインターネット上の住所である「IPアドレス」と、人が理解しやすいインターネット上の住所である「ドメイン」の対応表を管理しているプロトコルです。
DNSサーバに「IPアドレス」と「ドメイン」の対応表が管理されており、DNSサーバに問い合わせることで、必要な「ドメイン」または「IPアドレス」を知ることができます。
SNMP(Simple Network Management Protocol)
SNMP(Simple Network Management Protocol:シンプルネットワークタイムプロトコル)とは、ネットワーク上にあるネットワーク機器を監視するためのプロトコルです。
SNMPは、SNMPマネージャとSNMPエージェントで構成されています。
SNMPマネージャは、ネットワーク機器を管理する側、そして SNMPエージェントはルータやスイッチ、サーバなどの管理される側のネットワーク機器です。
SNMPを利用し、ネットワーク上にあるネットワーク機器を監視することで、仮にネットワーク機器に障害が発生した場合など、どのネットワーク機器で障害が発生したのかをすぐに突き止めることができます。
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Telnet(Teletype network)
Telnet(Teletype network:テルネット)とは、遠隔地にあるサーバやルータなどを遠隔操作する時に使用するプロトコルです。
本来であれば遠隔地にあるサーバなどを操作するためには、サーバが設置されている場所まで行き、現地で作業する必要があるが、Telnetを使うことで遠く離れた場所にあるサーバなどを遠隔操作することができるのです。
Telnetは、Telnetクライアント(利用者のコンピュータ)と、Telnetサーバ(遠隔操作される側のサーバ)との間でソケットを開き、単純なテキストベースでの通信を行います。
SSH(Secure Shell)
SSH(Secure Shell:セキュアシェル)とは、暗号や認証の技術を利用して、遠隔地にあるサーバやルータなどを安全にリモート操作する際に使用するプロトコルです。
遠隔操作をするプロトコルである「Telnet」との違いは、通信内容が暗号化されているかの違いです。
またSSHは、ファイル転送をするプロトコル「FTP」でも SFTP(SSH File Transfer Protocol)というプロトコルで利用されています。