DNS(ドメインネームシステム)って何?
DNSとはDomain Name Systemの略称で、コンピュータが理解しやすいインターネット上の住所である「IPアドレス」と、人が理解しやすいインターネット上の住所である「ドメイン」の対応表を管理しているシステムのことをいいます。
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DNS(ドメインネームシステム)を利用する事で、「IPアドレス」と「ドメイン」の変換が容易にできるようになります。
DNS(ドメインネームシステム)はなぜ必要なの?
IPアドレスとは
IPアドレスとは、コンピュータが理解しやすいインターネット上の住所。
インターネット上の通信は、宅配便とほとんど同じ仕組みになっています。
宅配便の仕組みでは、宅配物を送るとき「送り元の住所」と「届け先の住所」が必要です。まず最寄りの営業所に集められた宅配物は、「届け先の住所」に近い営業所へと運ばれます。そして「届け先の住所」へ運ばれていきます。
インターネット上の通信は、この宅配便の仕組みとほとんど同じです。
例えば、メール送信やLINEのやり取り、ショッピングサイトでの買い物などを行う時、インターネット上では上記の図のような流れで、相手と通信をしています。
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宅配便と同じように、通信を行う時は必ず「送信元のIPアドレス」と「送信先のIPアドレス」が必要です。このIPアドレスはインターネット上の住所となります。ネットワーク上で通信を行うネットワーク機器には、必ずユニークなIPアドレスが付与されているのです。
まず「送信元のIPアドレス」に近いルーターと呼ばれるネットワーク機器(宅配便で考えると営業所の役割)にデータが送られます。次に「送信先のIPアドレス」に近いルーターにデータを送ります。そして最後に「送信先のIPアドレス」が付与されているパソコン(ネットワーク機器)にデータが送られる仕組みとなっています。
ドメインとは
ドメインとは、人が理解しやすいインターネット上の住所です。
IPアドレスは、ネットワーク上の住所と説明しました。ただしIPアドレスはコンピュータが理解しやすい形式になっています。そのため、人には分かりづらい形式なのです。例えばホームページやブログのURLをIPアドレスで表すと以下です。
[例] ※IPアドレスはあくまでも例です。
https://172.16.10.11.co.jp
https://192.168.10.13.com
https://10.16.10.13.net

コンピュータにとっては理解しやすい値ですが、人にとっては分かりづらい表現です。人が理解しやすいように、IPアドレスをドメインに変換して表示すると以下の通り。
[例]
https://yahoo.co.jp
https://medium-company.com

このように、ドメインとは人が理解しやすいインターネット上の住所のことをいいます。
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DNSの役割
DNS(ドメインネームシステム)の役割は、コンピュータが理解しやすいインターネット上の住所である「IPアドレス」と、人が理解しやすいインターネット上の住所である「ドメイン」の対応表を管理し、「IPアドレス」と「ドメイン」の変換を行う役割があります。
上記図のように、DNSサーバーは「IPアドレス」と「ドメイン」の対応表を管理してるサーバーです。
各パソコンは必要に応じて、DNSサーバーに「IPアドレス」または「ドメイン」を聞くことで、DNSサーバーから「IPアドレス」(DNSサーバーにドメインの対応するIPアドレスを聞いた場合)または「ドメイン」(DNSサーバーにIPアドレスに対応するドメインを聞いた場合)を教えてもらうことが出来る仕組みになっているのです。