内部バスと外部バス
バスとは、コンピュータを構成する機器の間でデータをやり取りするための経路のことです。
そして、CPU内部の機器を接続するバスを内部バス、外部の機器を接続するバスを外部バスと呼びます。
外部バスには、CPUとメモリやHDD(ハードディスク)を接続する高速なバスと、キーボードやマウス、ディスプレイを接続する低速なバスがあり、両者はブリッジと呼ばれるコントローラに接続されています。
ブリッジとは、外部バスの高速なバスと低速なバスの間に入り、両者の速度差を吸収するコントローラです。
シリアルバス(直列)とパラレルバス(並列)
コンピュータに接続されている機器間でデータを転送する方式には「シリアルバス」と「パラレルバス」があります。
シリアルバスとは
1ビットずつ順番にデータを転送するバスをシリアルバスといいます。
信号を一つずつ順番に送るので、受け側も順番に受け取ればよく、送受信の制御が簡単にできます。
代表的なシリアルバスには、パソコンと周辺機器を繋ぐ「USB」やハードディスクやCD,DVDドライブなどを接続するための規格である「SATA(Serial Advanced Technology Attachment)」、その他にも「IEEE1394」「PCI Express」「SAS(Serial Attached SCSI)」などがあります。
パラレルバスとは
シリアルバスが1ビットずつデータを転送するのに対して、複数ビットをひとかたまりにして、同時に複数本の通信路で情報を伝送するバスをパラレルバスといいます。
代表的なパラレルバスには、IDE(Integrated Drive Electronics)やSCSI(Small Computer System Interface)、PCI(Peripheral Component Interconnect)、パラレルATA(Advanced Technology Attachment)などがあります。
シリアルバスとパラレルバスはどちらが主流なの?
初期は、1ビットずつ順番にデータを転送するシリアルバスより、パラレルバスの方が高速とされていました。しかし、複数の信号を並列で送るパラレルバスは高速になればなるほど、信号間のタイミングを取ることが難しくなり、現在では、シリアルバスで高速化を図るのが主流となっています。
そのため、パラレルバスである「PCI」や「パラレルATA」は、シリアルバスである「PCI Express」や「シリアルATA」に置き換わっています。