マイグレーション(マイグレ)
マイグレーションとは
マイグレーション(migration)とは、移行、移動、移転などの意味を持つ英単語であり、ソフトウェアやシステム、データなどを別の環境に移転させることです。
例えば、開発言語をCOBOLからJavaへ移行したり、Visual Basic 6.0(VB6.0)からVB.NETへ移行したりと、古い開発言語やサポートが終了している開発言語を主流の開発言語にマイグレーションすることがあります。
また、オンプレミス環境(自社運用)で構築されたシステムをクラウド環境へマイグレーションすることもあります。その他にもアプリケーションの移行やデータの移行、データベースの移行など様々なものを移行します。
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マイグレーションと似た言葉に「リプレース(リプレイス)」があります。
リプレースとは、交換、置換などの意味を持つ英単語であり、古くなったシステムや破損したシステムを新しいものに置き換えることです。
マイグレーションとリプレースの違いは、既存のシステムやソフトウェアを新しいプラットフォームやシステムに移行するマイグレーションとは違い、リプレースはOSやプラットフォームなどの基盤となる部分までは変更せず、同等以上の機能を持った別のものに入れ替えるという点です。
ポイント
- 既存システムを別の環境に移行するのがマイグレーション
- 既存システムを似た環境に置き換えるのがリプレース
レガシーマイグレーションとは
レガシーマイグレーション(legacy migration)とは、時代遅れとなった古いシステムを新たなハードウエアやオペレーティングシステム(OS)を備えたシステムへ、データやプログラムを移行することです。
レガシー(legacy)とは英語で資産・遺産という意味であり、時代遅れとなったコンピュータのシステムや技術などのことを「レガシーシステム」といいます。
この「レガシーシステム」を新しい環境へ移行するのが「レガシーマイグレーション」です。
データマイグレーションとは
データマイグレーション(data migration )とは、異なる種類のストレージ、フォーマット、コンピュータなどの間でデータを移行させることであり、データ移行とも呼ばれています。
記憶媒体の記憶容量も、時代とともに進化を続けています。そのため、古くなった媒体から新しい媒体へ移行(ストレージ移行)することや、使用しているデータベースを移行(データベース移行)することがあります。
このように、データを異なる環境へ移行するのが「データマイグレーション」です。