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Kotlin(コトリン)
Kotlinとは、ジェットブレインズ(JetBrains)社(チェコ共和国の首都プラハに本社を置くソフトウェア開発企業)が2011年に発表したプログラミング言語です。
世界中で使用されている人気言語である Javaをもっと簡潔で安全性の高いプログラミング言語になるように改良して作られたのが Kotlinです。
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Kotlinの特徴
Java仮想マシン(Java VM)上で動作する
Javaはサン・マイクロシステムズが「Write once, run anywhere」(一度プログラムを書けば、どのコンピュータでも動く)をコンセプトにして開発した言語のため、プラットフォーム(Windows、macOS、Linuxなど)に依存せず、どのプラットフォーム上でも動かすことができます。
それを実現しているのがJava仮想マシン(英:Java Virtual Machine、略:JVM)です。
Javaのコンパイラは、Javaバイトコード(Javaのクラスファイル)というJava仮想マシンで実行可能な形式に変換(コンパイル)します。
そして Java仮想マシンは、各プラットフォームの差異を吸収するクッション的なソフトウェアであり、Javaバイトコードを各プラットフォームで動作するように実行します。
つまり、Java仮想マシン上で動作するJavaプログラムは、Java仮想マシンが動作する環境であれば、プラットフォームに依存せず、どのプラットフォーム上でも動かすことができます。
そして、KotlinもJava仮想マシン上で動作(Kotlinで書かれたソースコードをJavaバイトコードにコンパイルする)します。
Javaとの相互運用性が高い
KotlinはJavaとの相互運用性を考慮して設計されています。
そのため、JavaコードをKotlinから呼び出すことができ、KotlinのコードをJavaから呼び出すこともできます。
Androidアプリ開発の公式言語
2019年にGoogleがKotlinをAndroidアプリ開発の推奨言語に採用したことで、Kotlinは一躍注目を浴びることになりました。
Androidでアプリ開発する際に利用する Android Studio(Androidアプリ開発の統合開発環境)は、Android Studio 3.0からKotlinを標準でサポートしています。
簡潔で安全性が高い
Javaをもっと簡潔で安全性の高いプログラミング言語になるように改良して作られたのが Kotlinです。そのため Kotlinは コードがシンプルで簡潔、そして高い安全性を持っています。
Javaで開発するとよく発生する例外である「NullPointerException」、Javaの開発経験者であれば何度か発生させたことがあるのではないでしょうか。
Kotlinには「null」を安全に取り扱うための仕様(NULL安全:Null Safety)が用意されているため、「NullPointerException」の発生を大きく抑え込むことができます。