目次
IMAP(Internet Message Access Protocol)
IMAPとは
IMAP(Internet Message Access Protocol)とは、電子メールを受信する際に使用するプロトコルです。
メーラーと呼ばれるメールソフトやWebメールでメールを受信する際にIMAPを使用します。現在はIMAPのバージョン4であるIMAP4が主流です。
OSI参照モデル そして TCP/IP のアプリケーション層 で動作し、トランスポート層 では TCP を使用、そしてメールサーバにアクセスするために使用しているポート番号は「143」、通信内容を暗号化する「IMAP over SSL/TLS(IMAPS)」では993番を利用します。
メール送受信の際に使用するプロトコルとポート番号は次の通りです。
暗号化なし | 暗号化あり | 説明 | ||
プロトコル名 | ポート番号 | プロトコル名 | ポート番号 | |
POP3 | 110 | POP3S | 995 | 電子メールを受信する際に使用するプロトコル |
IMAP4 | 143 | IMAP4S | 993 | 電子メールを受信する際に使用するプロトコル |
SMTP | 25/587 | SMTPS | 465 | 電子メールを送信する際に使用するプロトコル |
POPとIMAPの違い
POP(Post Office Protocol)とIMAP(Internet Message Access Protocol)はどちらもメールを受信する際に使用するプロトコルです。
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POPはメールサーバからメールをダウンロードする
POPの特徴は、メールサーバに届いたメールを端末がダウンロードするところです。そのため、メールはダウンロードした受信者の端末内に保存されます。POPでダウンロードされたメールはメールサーバには残りません。
※ただし、メールサーバに一定期間メールを残すように設定することで、メールサーバにその期間の間メールを残すことも可能です。
IMAPはメールサーバのメールを閲覧する
IMAPの特徴は、メールサーバに届いたメールを端末が閲覧するところです。そのため、メールは常にメールサーバに保存されています。
IMAPのメリットはメールサーバ上で、未読・既読といった操作も共有されているので、どの端末(パソコンやスマホなど)からメールを閲覧しても状態が変わらない(一元管理されている)ところです。
ただし、メールサーバにも容量の上限があるので、上限に達するとメールが受信できなくなります。そのため上限に達する前にメールサーバのメールを削除する必要があります。
※設定によりメールサーバのメールを端末にダウンロードすることもできます。