C#(シーシャープ)
C#(シーシャープ)とは、マイクロソフト社のアンダース・ヘルスバーグ氏が開発したプログラミング言語です。
「C言語」や「C++」をもとにマイクロソフト社の.NET Framework(マイクロソフト社が開発したアプリケーション開発・実行環境)向けのソフトウェア開発に適した仕様に改良したものであり、2002年に最初のバージョンが公開されています。
C#の特徴
オブジェクト指向言語
C#は、C++やJavaなどの言語と同じで「オブジェクト指向」を採用しています。
従来のプログラミング言語は、処理を一から記述していかなければならず、複雑なプログラムになるほど、作り上げるのが大変手間でした。
オブジェクト指向言語は、関連するデータや処理をまとめた「クラス」という部品を作っておき、その部品を自由に組み合わせ、必要であれば再利用することで効率よくプログラムを組むことができます。
このように機能を部品化し、部品を組み合わせてプログラムを完成させる考え方のことを「オブジェクト指向」といいます。
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Javaと文法が似ている
JavaはC#同様に、C言語の影響を受けて開発されたプログラミング言語です。
Javaで導入された制限および改良をC#でも同様に採用しているものが多く(C#で新たに導入された改良がのちにJavaに採用されたものもある)C#はJavaと文法が似ています。
そのため、Javaを使った経験があれば C#は習得しやすく、その逆も同じでC#を使った経験があれば、Javaを習得するのは比較的簡単です。
Visual Studioが使えるので開発しやすい
C#はマイクロソフト社が開発・提供している総合開発環境(IDE)である「Visual Studio」を利用して開発することができます。
Visual Studioを利用することで、WebアプリやWindowsフォームアプリなど、さまざまなアプリケーションを開発することができます。
クロスプラットフォーム開発
C#はクロスプラットフォーム開発環境である「Xamarin(ザマリン)」を利用して開発することができます。
スマートフォンのアプリケーション開発では、Androidに「Java」や「Kotlin」、iOSに「Swift」や「Objective-C」などのプログラミング言語が採用されることが多く、AndroidとiOSに対応したアプリを作成するにはAndroid開発とiOS開発が必要です。
しかし Xamarinを使えば、AndroidとiOS両方のOS(プラットフォーム)に対応したアプリをC#で開発することができます。
ただしXamarinを使用する場合、AndroidとiOSのアプリ開発知識が必要です。(お互いの専門的な部分の知識がある程度は必要)AndroidとiOSのアプリ開発経験者が利用する場合は効率的ですが、未経験者が利用する場合は難易度が高く、逆に非効率になる可能性があります。