客先常駐

客先常駐は将来が不安になる働き方

2019年2月6日

客先常駐は将来が不安になる働き方

前回の記事では「客先常駐で働いていると感じる顧客社員との壁」について紹介しました。本記事では客先常駐の問題点である「客先常駐は将来が不安になる働き方」について紹介していきます。

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これまでの記事では客先常駐の問題点について紹介してきました。

客先常駐は会社間では都合のよい働き方なのかもしれませんが、実際に働いている人にとっては悩みや不安の多い働き方です。そのため将来が不安になることがあります。

特に30代半ばくらいが悩む時期だと思います。40代になると転職するのが難しくなります。まだ転職しやすい30代の内に転職するべきか、このまま客先常駐の会社に留まるのか、悩んでいる人は多いのではないでしょうか。

将来が不安になる働き方

客先常駐は年齢が上がるに連れて現場を選べなくなる危険性がある

客先常駐は客先に常駐して働くスタイルです。技術者を派遣する代わりに派遣元企業は派遣先企業からお金をもらう形。これは派遣契約だけではなく、準委任契約も同じです。

客先常駐とは

年齢が上がると給料は徐々に高くなっていきます。給料が高くなるという事は、会社はその分単価を上げて技術者を提供しなければいけません。年齢が上がるにつれて徐々に高単価な技術者になるのです。

 

客先常駐は客先のリーダークラスと一緒に仕事をし、そのリーダーの指示で作業するケースがよくあります。客先のリーダーの年齢は30代くらいが多く、高年齢者は30代リーダーにとって扱いづらい存在になる可能性があります。

高単価で扱いづらい高年齢者より、低単価で扱いやすい若手や中堅の方が好まれる傾向にあるのです。

高単価な高年齢者

その結果、現場が選べなくなる危険性があるのです。この将来への不安は客先常駐で働いている人であれば一度は感じたことがあるのではないでしょうか。

 

ただ高年齢者でも技術力があれば、何歳でも客先常駐で働くことは可能だと思っています。なぜならIT業界のモノ作りで技術力が高い社員は重宝される傾向にあるからです。また部下管理能力やマネジメント能力があれば尚、好まれると考えられます。高年齢者でも時代に合った技術力を身につけていれば仕事が無くなることはないと考えれれます。

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客先常駐の働き方は契約社員やフリーランスと似ています。雇用形態が違うくらいです。

客先常駐契約社員フリーランス
雇用形態正社員契約社員個人事業主
契約期間常駐先雇い主と決める常駐先雇い主と決める常駐先雇い主と決める
単価常駐先雇い主と決める常駐先雇い主と決める常駐先雇い主と決める
契約終了時再契約または契約終了再契約または契約終了再契約または契約終了

景気が良い時は仕事が無くなる心配はないかもしれません。しかし景気が悪くなるとどうでしょう。契約社員やフリーランス、客先常駐の社員は契約を終了にされる可能性が高くなります。

時代に合った技術力を持っていれば契約が終了になっても、新しい現場をすぐに見つけることが出来るはずです。しかし同じ現場で古い言語しか経験のない人や、その現場独自の技術しか経験のない人は次の現場を探すのが困難です。若手であれば良いですが、高年齢者は特に不利です。

客先常駐は技術者を派遣する働き方です。進化の速いIT業界の流れに敏感になり、新しい技術を学ぶ姿勢が重要だと考えられます。

客先常駐は定年まで客先に常駐している可能性がある

客先常駐メインの会社は、社員のほとんどが客先で仕事をしています。管理職(課長以上)になれば本社勤務になり部や課の管理をすると考えられます。

しかし管理職になれるのは"ほんの一握り"です。ほとんどの人が管理職にはなれずに定年を迎えるのです。管理職になれなかった社員はどうなるのでしょうか。それは定年まで客先に常駐して働いている可能性があるのです。

 

常駐先の客先リーダーは30代くらいの年齢が多いです。定年まで客先で働くということは30歳くらい年下の客先リーダーの指示で仕事をしている可能性があるのです。そう考えると将来が不安となります。客先常駐は若い時は、色々な人と出会えたり、色々な技術を学べたり、色々な現場を見ることが出来たりと、メリットは大きいですが、年代が上がるにつれて不安になる働き方なのかもしれません。

終わりに

本記事では客先常駐の問題点である「客先常駐は将来が不安になる働き方」ことについて紹介しました。客先常駐で将来の不安を取り除くには、新しい技術を吸収する力、学ぶ姿勢が大切になってくると考えられます。

年齢関係なく時代に合った技術力を身につけていれば、どんな客先でも重宝される存在になるのではないでしょうか。

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