ネットワーク

メールサーバとは

2020年12月15日

メールサーバ(mail server)

メールサーバとは、電子メールを配送するためのサーバのことです。

サービスや機能を提供するコンピュータのことを「サーバ」(server)、そのサービスや機能を利用するコンピュータのことを「クライアント」(client)といいます。

メールサーバは、電子メールを配送するために必要な機能を提供しているサーバです。

メール送受信の流れ

メール送受信の流れ

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手順1. SMTPで送信者のメールサーバにメールを送る

メールを送信すると、まず送信者のメールアドレスを管理しているメールサーバにメールが届きます。

この時、使用するプロトコルはメール送信で使うプロトコルである「SMTP」です。

メール送信

手順2. 受信者のメールサーバにメールを転送する

続いて送信者側のメールサーバは、宛先のメールアドレスから受信者のメールアドレスを管理しているメールサーバのIPアドレスを調べます。(DNSサーバへ問い合わせ)

そして、受信者のメールアドレスを管理しているメールサーバにメールを転送します。

メールを転送

手順3. 受信者はメールサーバに問い合わせを行う

受信者側のメールサーバにメールが届くと、メールはメールサーバに保管されます。そして、受信者が定期的にメールサーバに「メールの問い合わせ」を行います。

この時、使用するプロトコルはメール受信で使うプロトコルである「POP3」もしくは「IMAP」です。

メール問い合わせ

手順4. メールを受信する

「メール問い合わせ」の結果、メールサーバにメールが届いている場合、受信者はメールを受信できます。

メール受信

メールの暗号化

メールの送受信で使うプロトコルである「SMTP」「POP3」「IMAP」は、メールの内容を暗号化せず平文のまま送受信を行います。

メール送受信の流れ

 

そのため、実際は「SMTPS」(SMTP over SSL/TLS)や「POP3S」(POP3 over SSL/TLS)「IMAPS」、(IMAP over SSL/TLS)といったプロトコルを使い、「SSL/TLS」によって提供されるセキュア(安全)な接続の上でメールの送受信を行うことが多いです。

SMTPのイメージ

SMTPSやPOP3S、IMAPSを使うことで、メールの内容は暗号化されます。ただし、送信側のメールサーバと受信側のメールサーバの両方が暗号化に対応している必要があります。

 

また「S/MIME」という方式で暗号化する手法もあります。S/MIMEは、主に銀行のような機関で採用されています。

SMTPSやPOP3S、IMAPSでは、送信側のメールサーバと受信側のメールサーバの両方が暗号化に対応する必要がありました。しかし、S/MIMEでは送信者と受信者間で「共通の鍵」を使い暗号化することでメールサーバの設定にとらわれず、メール送信から受信までの通信を暗号化できます。

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