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マイニング(暗号資産)とは

マイニング

マイニングとは

マイニング(採掘)とは、暗号資産(仮想通貨)の"取引の承認"および"確認作業"をおこない、その報酬として暗号資産(仮想通貨)を手に入れる行為のことです。

マイニングを行う人(ノード)をマイナーと呼び、世界中のマイナーたちが、成功報酬(新たに発行された暗号資産)を得るために競争します。

暗号資産(仮想通貨)が世に出回った初期は、個人でもマイニングで報酬を得ることが可能でしたが、マイニング専用の組織が次々と作られ、組織でないとマイニングで報酬を得ることは難しい状況になっています。

2020年代後半までは世界シェアの約3分の2を中国が占めていましたが、2021年5月に中国はマイニング禁止令を出し、同年7月には0%にまで減少したことがあきらかになっています。しかし、2022年1月時点のデータでは「1位 米国:37.8%」「2位 中国:21.1%」「3位 ザフスタン:13.2%」という結果になっており、中国国内でのマイニング活動が続いていることがあきらかになっています。

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なぜマイニングが必要なのか?

従来の中央集権型のシステムは、次の図のように第三者機関が取引履歴を管理する仕組みになっており、管理者が存在します。

中央集権型のイメージ図

 

一方、暗号資産(仮想通貨)の基盤技術となるブロックチェーンは、次の図のように取引データを承認する管理者が不在です。

ブロックチェーンのイメージ例

ブロックチェーンは接続されたコンピュータ同士が対等の立場でデータのやり取りをする接続・通信方式である「P2P(ピアツーピア)」を採用しています。

お互いが対等の立場でデータのやり取りをするため、暗号資産(仮想通貨)の取引データを承認する管理者が不在です。

そのため、取引データが正しいものか判断する仕組み(取引の承認および確認作業)が必要です。この仕組みを「コンセンサスアルゴリズム」といい、暗号資産(仮想通貨)で有名なビットコインでは「PoW(Proof of Work)」というコンセンサスアルゴリズムを採用しています。

PoW(英:Proof of Work、読み:プルーフ・オブ・ワーク)では、ナンス(Nonce)と呼ばれる値を求めることで"取引の承認"および"確認作業"をおこないます。ナンスを求めるには膨大な計算が必要です。

この膨大な計算をする人たち(ノード)を「マイナー」、この作業を「マイニング」と呼び、世界中のマイナーたちが競争します。

マイニングの競争に勝利すると、勝者が発見したナンスを含むブロックがブロックチェーンの末尾に追加されます。そして、ナンスを最初に発見した人には、成功報酬として新たに発行されたビットコインが与えられます

コンセンサスアルゴリズムの例

マイニングの種類

マイニングには主に次の方法があります。

マイニングの種類説明
ソロマイニング個人で実施するマイニング。他の方法と比べるとマイニングに成功したときの利益が大きいのが魅力。ただし組織のマイナーがライバルになるため、競争に敗れ、報酬を得られないこともある。
プールマイニング(マイニングプール)複数のマイナーが協力し合い、マイニングを行う方法。(組織でマイニングする)ソロマイニングが一人であるのに対し、プールマイニングは複数人で参加するため報酬を得やすいが、報酬は分配される。
クラウドマイニングマイニング事業を行っている企業に出資して、企業が得た報酬の一部をもらう方法。

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