システム開発

TCOとは

TCO(Total Cost of Ownership)

TCO(Total Cost of Ownership)とは、システム制作に必要となる総コスト(システム導入から運用及び維持・管理までを含めた費用の総額)のことです。

システムを制作する上で必要なコストには「初期コスト」と「運用コスト」などがあります。

初期コストとは、システム制作や導入時に必要なハードウェア(パソコンなど)やソフトウェアなど。運用コストとは、システム管理者の人件費やメンテンナンス費用、消耗品の交換非など、また電気代なども含みます。このようにシステム制作に必要となる費用の総額がTCOです。

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TCOの求め方

ここからは応用情報技術者試験の問題を例にTCOの求め方を説明していきます。

過去問の参照元:https://www.jitec.ipa.go.jp/1_04hanni_sukiru/_index_mondai.html

応用情報技術者平成25年春期 午前問57

問題

新システムの開発を計画している。このシステムのTCOは何千円か。ここで,このシステムは開発された後,3年間使用されるものとする。

項目 費用(単位:千円)
ハードウェア導入費用 40,000
システム開発費用 50,000
導入教育費用 5,000
ネットワーク通信費用 / 年 1,500
システム保守費用 / 年 7,000
システム運用費用 / 年 5,000

解答

まずは初期コストと運用コストを求めていきます。

初期コストは「ハードウェア導入費用」「システム開発費用」「導入教育費用」の3つです。この費用を合算して

初期コスト(初期導入費):40,000 + 50,000 + 5,000 = 95,000

と求めることができます。

 

運用コストは「ネットワーク通信費用」「システム保守費用」「システム運用費用」の3つです。この費用を合算、そして 3年間使用されるので

運用コスト(3年間の維持費用):

1,500 + 7,000 + 5,000 = 13,500

13,500 × 3 = 40,500(3年間使用される)

と求めることができます。

 

最後に初期コストと運用コストを合算しTOCを求めます。

TOC:95,000 + 40,500 = 135,500

応用情報技術者平成24年春期 午前問57

問題

新システムの開発を計画している。提案された4案の中で,TCOが最小のものはどれか。ここで,このシステムは開発後,3年間使用されるものとする。

A案 B案 C案 D案
ハードウェア導入費用 30 30 40 40
システム開発費用 30 50 30 40
導入教育費用 5 5 5 5
ネットワーク通信費用 / 年 20 20 15 15
保守費用 / 年 6 5 5 5
システム運用費用 / 年 6 4 6 4

解答

各案のTOCを求めていきます。

A案

初期コスト:30 + 30 + 5 = 65

運用コスト:(20 + 6 + 6)× 3 = 96

TOC:65 + 96 = 161

B案

初期コスト:30 + 50 + 5 = 85

運用コスト:(20 + 5 + 4)× 3 = 87

TOC:85 + 87 = 172

C案

初期コスト:40 + 30 + 5 = 75

運用コスト:(15 + 5 + 6)× 3 = 78

TOC:75 + 78 = 153

D案

初期コスト:40 + 40 + 5 = 85

運用コスト:(15 + 5 + 4)× 3 = 72

TOC:85 + 72 = 157

各案の計算結果より TCOが最小のものはC案です。

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