はじめに
前回の記事では、PHPの比較演算子、配列演算子、条件演算子について紹介しました。
本記事では、論理演算子について紹介します。
論理演算子
論理演算子とは、複数の条件式を組み合わせて、より複雑な条件をあらわすときに使う演算子です。
論理演算子の種類
論理演算子には次のようなものがあります。
論理演算子 | 読み方 | 使用例 | 使用例の説明 |
&& | かつ(and) | A && B | AとBが共にtrueの場合、true |
|| | または(or) | A || B | AかBの少なくても1つがtrueの場合、true |
! | ~ではない(否定) | !A | Aがfalseの場合、true |
論理演算子「&&」(かつ)
論理演算子「&&」は論理演算の論理積であり、ベン図であらわすと次の通りです。
ベン図とは、論理演算を視覚的にわかりやすく表現するためのものです。
「&&」(かつ)は、条件Aと条件Bの両方を満たす(ベン図の赤色の部分)場合に「true」を返す演算子です。
論理演算子「||」(または)
論理演算子「||」は論理演算の論理和であり、ベン図であらわすと次の通りです。
「||」(または)は、条件Aと条件Bのどちらかを満たす(ベン図の赤色の部分)場合に「true」を返す演算子です。
論理演算子「!」(否定)
論理演算子「||」は論理演算の論理和であり、ベン図であらわすと次の通りです。
「!」(否定)は、条件Aではないとき(ベン図の赤色の部分)「true」を返す演算子です。
論理演算子の使用例
それでは、実際にPHPのプログラムで論理演算子を使用した例を紹介します。
[論理演算子の使用例]
<?php $age = 22; // 年齢 $isMan = true; // 男性であるか // 20未満 かつ 男性 var_dump($age < 20 && $isMan); echo "<br />"; // 20未満 または 男性 var_dump($age < 20 || $isMan); echo "<br />"; // 20未満ではない var_dump(!($age < 20)); ?>
[実行結果]
bool(false) bool(true) bool(true)
上記例では、論理演算子を使い次のような結果を返しています。
- 論理演算子「&&」の例では、「isMan」の条件を満たしているが、「age < 20」の条件は満たしていないので、結果は「false」(2つの条件を満たさないとtrueにはならない)
- 論理演算子「||」の例では、「age < 20」の条件は満たしていないが、「isMan」の条件を満たしているので、結果は「true」(2つの条件のどちらかを満たせばtrueになる)
- 論理演算子「!」の例では、「age < 20」の条件ではないので、結果は「true」
終わりに
本記事では、PHPの論理演算子について紹介しました。
次回の記事では、PHPの条件分岐(if文)について紹介します。
次回の記事
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