はじめに
前回の記事では、Javaの条件分岐(if文)について紹介しました。
前回の記事
本記事では、Javaの繰り返し処理(for文)について紹介します。
for文を使った繰り返し処理
for文は、繰り返し処理を行うための制御文です。for文では、カウンタを用意してその値によって何回繰り返すかを決めます。
以下は、for文の書き方の例です。
上記例ではカウンタの初期値を「int i = 0;」、繰り返しを続けるための条件を「i < 10」、カウンタの増え方を「i++」と設定しています。
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for文の流れ(例)
- カウンタiに初期値0を設定 (i = 0)
- カウンタiは10未満なので、for文内の処理を実行する
- 「i++」なので、iに1を加算する (i = 1)
- カウンタiは10未満なので、for文内の処理を実行する
- (省略)※3と4の繰り返し
- 「i++」なので、iに1を加算する (i = 9)
- カウンタiは10未満なので、for文内の処理を実行する
- 「i++」なので、iに1を加算する (i = 10)
- カウンタiは10未満ではないので、for文の繰り返し処理を終了する
for文の使用例
それでは、実際にプログラムでfor文を使用した繰り返し処理の例を紹介します。
次の例では、金額の配列「moneys」の要素数分for文で繰り返し、配列「moneys」に格納されている値の合計額を求めています。
[for文の使用例]
public class ForSample { public static void main(String[] args) { int[] moneys = {100,300,500,1000}; // 金額の配列 int total = 0; // 合計額 for(int i = 0; i < moneys.length; i++) { System.out.println(i + "番目の値:" + moneys[i]); // 金額を合算する total += moneys[i]; } System.out.println("合計金額:" + total); } }
[実行結果]
0番目の値:100 1番目の値:300 2番目の値:500 3番目の値:1000 合計金額:1900
拡張for文を使った繰り返し処理
拡張for文とは、配列やコレクションの要素の数だけ繰り返しを行う制御文です。
通常のfor文のようにカウンタの初期値や繰り返しを続けるための条件、カウンタの増え方(減り方)を設定する必要はありません。
以下は、拡張for文の書き方の例です。
配列「array」から要素を一つ取り出し変数「i」に格納し、配列の要素が無くなるまで繰り返し処理を実行する流れです。
拡張for文の流れ(例)
- 配列「array」から0番目の要素「1」を取り出し変数iに代入する
- 拡張for文内の処理を実行する
- 配列「array」から1番目の要素「2」を取り出し変数iに代入する
- 拡張for文内の処理を実行する
- 配列「array」の要素が無くなったので、拡張for文の繰り返し処理を終了する
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拡張for文の使用例
それでは、実際にプログラムで拡張for文を使用した繰り返し処理の例を紹介します。
次の例では、通常のfor文の例と同様に金額の配列「moneys」の要素数分for文で繰り返し、配列「moneys」に格納されている値の合計額を求めています。
[拡張for文の使用例]
public class ExpansionForSample { public static void main(String[] args) { int[] moneys = {100,300,500,1000}; // 金額の配列 int total = 0; // 合計額 for(int money : moneys) { System.out.println("配列の値:" + money); // 金額を合算する total += money; } System.out.println("合計金額:" + total); } }
[実行結果]
配列の値:100 配列の値:300 配列の値:500 配列の値:1000 合計金額:1900
終わりに
本記事では、for文を使った繰り返し処理について紹介しました。
次回の記事では、while文を使った繰り返し処理について紹介します。
次回の記事