Go(ゴー)
Go(Go言語)とは、Googleが開発・公開しているプログラミング言語で、2009年に発表、2012年にバージョン1.0がリリースされています。GolangやGo言語と表記されることもあります。
Goは「高速で信頼性が高く、効率的なソフトウェア開発」ができる言語として登場したもので、コードがシンプルであり簡単な記述でコーディングできるのが特徴です。
2009年の発表当初は、LinuxとMac OS Xしかサポートしていませんでしたが、2012年にリリースされたバージョン1.0からはWindowsをサポート、2014年にリリースされたバージョン1.4からAndroidをサポート、さらに2015年にリリースされたバージョン1.5からiOSをサポートと、Goはさまざまなプラットフォームで開発を行うことができます。
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Goの特徴
コードがシンプルで生産性があがる
Goは「生産効率の良さ」と「コードのシンプルさ」が強みとされています。
例えば、人気言語であるJavaと比べると、Goの言語仕様は少なくシンプルです。そのため、他の言語にある機能がGoにはなかったりします。
代表的なものでは次の機能がGoにはありません。
- 継承がない
- genericsがない
- 例外処理がない
他の言語と比べて機能が少ないのはデメリットにも感じますが、機能が多いことによりソースコードが複雑化したり、肥大化したり、複雑な機能が正しく使われなかったりと、逆に問題になることもあります。
Goは言語仕様をシンプルにすることで、シンプルなコード記述を実現し、可読性が高いコードを書くことができます。その結果、生産性向上に繋がります。
高速な処理が可能
Goは処理の実行速度が速いのが特徴です。
Javaのように一度中間言語を経て機械語に変換する二段階方式ではなく、Goは機械語に直接変換するコンパイラ方式の言語です。PHPやPythonなどのインタプリタ方式の言語よりコンパイラ方式の言語の方が高速に動作します。
並列処理が得意
Goには並列処理が備わっており、これも高速処理を実現する要因のひとつです。
並列処理は複数のCPUを効率良く使うことで処理速度を向上させる機能です。CPUを効率的に使って処理速度を高めたり、大量のデータをCPUに負担をかけることなく処理したりできます。