WordPressでWebサイトやブログを開設するには、まずレンタルサーバーを選ぶ必要があります。
レンタルサーバーにはたくさんの種類があり「どのレンタルサーバーと契約すればよいのかわからない」とレンタルサーバー選びに悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
人気のレンタルサーバーである「さくらインターネット」は「安いけど遅い」、昔はそんなイメージでした。しかし、2022年2月16日に登場した新サーバーは、従来よりも5倍も高速化されており「安いけど遅い」から「安くて速い」に変わりました。
本記事では、人気のレンタルサーバーである「ConoHa WING」と「さくらインターネット」の違いをわかりやすく比較しています。
目次
ConoHa WINGとさくらインターネットの簡易比較
「ConoHa WING」と「さくらインターネット」の人気プランでの簡易比較は次の表のとおりです。
特徴/プラン | ConoHa WING (ベーシック) | さくらインターネット (スタンダード) | さくらインターネット (プレミアム) |
価格 | ★★★☆☆☆ 初期費用:0円 1年契約:1,320円 3年契約:1,320円 | ★★★★★★ 初期費用:0円 1年契約:437円 3年契約:425円 | ★★★★☆☆ 初期費用:0円 1年契約:1,310円 3年契約:900円 |
サーバー性能 | ★★★★★☆ | ★★★☆☆☆ | ★★★★★☆ |
サーバー機能 | ★★★★★★ | ★★★★★☆ | ★★★★★☆ |
サポート内容 | ★★★★★★ | ★★★★★☆ | ★★★★★☆ |
独自ドメイン 永久無料特典 | あり | なし | なし |
簡易説明 | ・大量アクセスに強く安定している。また表示速度も速い。 | ・料金が安いので、ブログ初心者やアクセス数が少ないサイト向けのプラン。 ・大量アクセスに弱い。 | ・大量アクセスに強く安定している。また表示速度も速い。 |
※2022年12月時点。時期によってはキャンペーンを実施しているので、詳細は公式サイトをご覧ください。
ポイント
- ConoHa WING:レンタルサーバーとドメインがセットになったWINGパックの長期契約(特にキャンペーン価格がお得、キャンペーン価格の詳細は公式サイトをご覧ください)がお得。
- さくらインターネット:低性能~高性能プランがあるレンタルサーバー。国内シェアNo3(※1)の人気を誇る。
※1:hostadvice.comによる調査(2022年12月時点)
ConoHa WINGとさくらインターネットの詳細比較
【比較1】プランと料金設定
ConoHa WINGとさくらインターネットのプランと料金設定(キャンペーン価格ではなく通常料金)は次のとおりです。
下記の料金は2022年12月時点のものです。時期によってはキャンペーンを実施しているので、詳細は公式サイトをご覧ください。
【ConoHa WINGのプランと料金設定】
ConoHa WINGの公式サイトはこちら
契約期間/プラン | ベーシック | スタンダード | プレミアム |
3ヶ月 | 1,320円 | 2,640円 | 5,280円 |
6ヶ月 | 1,320円 | 2,640円 | 5,280円 |
12ヶ月 | 1,320円 | 2,640円 | 5,280円 |
24ヶ月 | 1,320円 | 2,640円 | 5,280円 |
36ヶ月 | 1,320円 | 2,640円 | 5,280円 |
個人サイトやブログであれば「ベーシック」プランで十分です。
レンタルサーバーとドメインがセットになっている「WINGパック」の長期契約は、キャンペーン価格で安くなっているので、詳しくは公式サイトをご確認ください。
【さくらインターネットのプランと料金設定】
さくらインターネットの公式サイトはこちら
契約期間/プラン | ライト | スタンダード | プレミアム | ビジネス | ビジネスプロ | マネージドサーバ |
1ヶ月 | - | 524円 | 1,571円 | 2,619円 | 3,819円 | HDD:13,200円 SSD:19,800円 |
12ヶ月 | 131円 | 437円 | 1,310円 | 2,183円 | 3,866円 | HDD:12,100 SSD:18,150円 |
24ヶ月 | 129円 | 439円 | 1,000円 | 2,148円 | 3,929円 | HDD:12,012円 SSD:18,018円 |
36ヶ月 | 128円 | 425円 | 900円 | 2,122円 | 4,714円 | HDD:11,880円 SSD:17,820円 |
各プランの特徴は次のとおりです。
さくらインターネット各プランの特徴
- ライト:WordPressは利用できない
- スタンダード:WordPressが使える人気No.1プラン
- プレミアム:大量アクセスにも対応できるCDN(高速化対応)標準装備
- ビジネス:複数人でのサイト更新に対応、ビジネスユースに最適
- ビジネスプロ:サイトの安定性を重視したビジネス向けプラン
- マネージドサーバ:安定性、性能を重視したサーバー1台専有プラン
「ライト」プランはWordPressが使えないので「なるべくお金をかけたくない」という人は「スタンダード」プランを選択しましょう。
ブログを開設した当初はアクセス数が少ないため「スタンダード」プランで十分です。
ただアクセス数が増えてくると「スタンダード」プランでは不安定になってくるため、Webサイトを高速かつ安定して表示する技術である「コンテンツブースト」を採用している「プレミアム」プランがおすすめです。
また「マネージドサーバ」プランのようにサーバー1台を専有できる本格的なビジネスプランも存在します。
比較結果
料金比較:さくらインターネットの方が安い。ただし時期によってはキャンペーン価格でWINGパックの長期契約がお得。
【比較2】サーバーの性能
ConoHa WING「ベーシック」プランとさくらインターネット「プレミアム」プランのサーバー性能は次のとおりです。
項目/プラン | ConoHa WING (ベーシック) | さくらインターネット (プレミアム) |
12ヵ月契約 | 月額 1,320円 | 月額 1,310円 |
36ヵ月契約 | 月額 1,320円 | 月額 900円 |
Webサーバー | Nginx (Nginx + Apache) | Nginx (Nginx + Apache) |
OS | CloudLinux | FreeBSD |
ストレージ | SSD | SSD |
容量 | 300 GB | 400 GB |
割り当てCPU | 6コア | 非公開 |
割り当てメモリ | 8GB | 非公開 |
RAID構成 | RAID10 | RAID10 |
WordPress高速化 | WEXAL | コンテンツブースト |
自動バックアップ | 無料 (復元も無料) | 無料 ※ただし手動で設定が必要 (復元も無料) |
※2022年12月時点。詳細は公式サイトをご覧ください。
Webサーバーはどちらも「Nginx」、ストレージは「SSD」を採用、ストレージ容量はさくらインターネットの方が「400GB」で大容量です。
割り当てCPUと割り当てメモリに関してはさくらインターネットが情報を公開していないため、ConoHa WINGとの性能差は判断できません。
WordPress高速化については、ConoHa WINGがWebシステムのための高速化エンジンである「WEXAL」、さくらインターネットがサイトを高速・安定化し、Webページへの快適なアクセスを実現する「コンテンツブースト」を採用しています。
比較結果
性能比較:さくらインターネットが「割り当てメモリ」や「割り当てCPU」の情報を公開していないため判断できないが、どちらのサーバーも個人運営であれば十分な性能
【比較3】サーバーの機能
ConoHa WING「ベーシック」プランとさくらインターネット「プレミアム」プランの主な機能は次のとおりです。
項目/プラン | ConoHa WING (ベーシック) | さくらインターネット (プレミアム) |
簡単インストール (WordPress) | ○ | ○ |
他サーバーからの移行 | ○ | ○ |
プラン変更 | ○ | △ ※申し込み直す必要がある |
WAF (脆弱性対策) | ○ | ○ |
無料独自SSL | ○ | ○ |
自動バックアップ | ○ | △ ※手動で設定が必要 |
バックアアップからの復元 | ○ | ○ |
セキュリティ診断 (ウイルスチェック) | ○ | ○ |
※2022年12月時点。詳細は公式サイトをご覧ください。
どちらのサーバーもWordPressの簡単インストール、他サーバーからの移行、プラン変更などの便利機能、WAFによる脆弱性対策やセキュリティ診断などのセキュリティ対策など充実しています。
さくらインターネットはプラン変更に対応していませんが、申し込みし直すことでプランを変更できます。
自動バックアップに関してはどちらも無料のため「万一誤ってデータを消してしまった」「いつのまにかデータが消えてしまった」といった場合にデータを復旧できます。ただしさくらインターネットはバックアップ設定が手動なのでご注意ください。
比較結果
機能比較:ConoHa WINGの方が充実している。
【比較4】サポート内容
ConoHa WINGとさくらインターネットのサポート内容は次のとおりです。
項目/プラン | ConoHa WING | さくらインターネット |
メールサポート | ○ 営業時間内に順次対応 | ○ 営業時間内に順次対応 |
チャットサポート | 平日 10:00~18:00 | 24時間 |
電話サポート | 平日 10:00~18:00 | コールバック予約 |
※2022年12月時点。詳細は公式サイトをご覧ください。
どちらもメールサポート、チャットサポート、電話サポートに対応しており、サポート内容は充実しています。
ただ、さくらインターネットの電話サポートは「コールバック予約」(予約制)になっているのでご注意ください。
比較結果
サポート内容比較:ConoHa WINGの方が充実している
終わりに
人気のレンタルサーバーである「ConoHa WING」と「さくらインターネット」の料金・性能・機能・サポート内容について紹介しました。
さくらインターネットは、低価格プランが存在するため「あまりお金をかけたくない」と考えている人にとって利用しやすいサーバーです。また本格的なビジネスプランも用意されているため、ビジネスで利用する人にとっても利用しやすいサーバーです。
ConoHa WINGは、時期によってはWINGパックの長期契約(キャンペーン価格)がお得になっているので、公式サイトを確認の上、検討することをお勧めします。
ConoHa WINGの公式サイトはこちら
さくらインターネットの公式サイトはこちら