目次
ATA(エーティーエー)
ATA(Advanced Technology Attachment)
ATAとはAdvanced Technology Attachmentの略で、コンピュータにハードディスクを接続するための規格のことです。
IDE(Integrated Drive Electronics)を標準化したのがATAです。
コンピュータの内部には、マザーボードという様々な部品が取り付けられている基盤が入っており、ハードディスクもこの基盤に取り付けて使用します。このマザーボードにハードディスクを取り付けるときに使うインタフェースの規格がATAです。
ATAは1989年に制定され、1990年代に主流となっていたが、主流がシリアル方式へと移っていったことで、パラレル方式のATA規格は利用されなくなっています。
シリアルとパラレルの説明はこちら
ATAPI(ATA Packet Interface)
ATAPIは、ATAの拡張仕様でCD-ROMドライブなどのハードディスク以外の装置を接続できるようにしたものです。
初期のATAはハードディスクしか接続できなかったが、ATAPIではハードディスク以外の装置も接続できるように拡張しています。
1998年に登場したATA-4で「ATA/ATAPI-4」としてATAの拡張仕様として統合されています。
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ATAの規格
ATAの規格の歩みは次のとおりです。
- 1994年:ATA-1(IDEの規格化)
- 1996年:ATA-2
- 1997年:ATA-3
- 1998年:ATA/ATAPI-4(ATAPIの統合)
- 2000年:ATA/ATAPI-5
- 2002年:ATA/ATAPI-6
- 2005年:ATA/ATAPI-7
- 2008年:ATA/ATAPI-8 コマンドセット
IDE(アイデーイー)
IDE(Integrated Drive Electronics)
IDE(Integrated Drive Electronics)はATAの原型となった規格です。
ハードディスクを同時に2台まで接続することができ、ケーブル長は60cmまで、ハードディスク以外の機器は接続できないため、主に内蔵ハードディスクの接続に用いられていました。
1986年に考案され業界標準として広く普及していたIDEを1994年に米国国家規格協会(ANSI)がATA-1として標準化しています。
EIDE(Enhanced IDE)
IDEを拡張した規格。1994年にウェスタン・デジタル(Western Digital)社が提唱しています。
IDEはハードディスクを2台まで接続可能であったが、EIDEでは2つのポート(プライマリとセカンダリ)にそれぞれ2台まで、合計4台まで接続できるように拡張され、CD-ROMドライブなどハードディスク以外の機器も接続できるようになっています。