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Excelで複数の条件に一致するセルの個数を数える(COUNTIFS関数)

Excelで複数の条件に一致するセルの個数を数える

Excel(エクセル)で複数の条件に一致するセルの個数を数えるときは「COUNTIFS関数」を使います。

条件に一致するセルの数をカウントする場合は「COUNTIF関数」を使いますが、「COUNTIF関数」では条件を1つしか指定できません。複数の条件を指定し、すべての条件が満たされたセルの数をカウントする場合は「COUNTIFS関数」を使用します。

COUNTIFS関数の構文は次のとおりです。

=COUNTIFS(範囲1, 検索条件1, 範囲2, 検索条件2, …)

引数「範囲」と「検索条件」を1セットとし、最大127 組の範囲/条件のペアを指定できます。

COUNTIFS関数の利用例

複数の条件に一致するセルの数をカウントする

COUNTIFS関数では、複数の条件を指定し、すべての条件が満たされたセルの数をカウントします。

次の例では、性別が「男性」かつ 点数が「90点以上」の人数を求めています。

COUNTIF関数で複数の条件に一致するセルの数をカウントする

数式は次のとおり。

=COUNTIFS(B2:B13,"男性",C2:C13,">=90")

COUNTIFS関数の引数は次のとおり。

  • 引数「範囲1」に「B2:B13」、引数「検索条件1」に「"男性"」
  • 引数「範囲2」に「C2:C13」、引数「検索条件2」に「">=90"」

引数「検索条件」には次のような指定方法があります。

検索条件の指定方法

">=90"(90以上)

">90"(90より大きい)

"<=90"(90以下)

"<90"(90より小さい)

"90"(90と完全一致)

"<>90"(90と一致しない)

1つの条件に一致するセルの数をカウントする

COUNTIFS関数は、複数の条件を指定する関数ですが、単一の条件を指定することもできます。(ただ結果はCOUNTIF関数と同じになるので、わざわざCOUNTIFS関数を使う必要はありません。)

次の例では、COUNTIFS関数を使い性別が「女性」の人数を求めています。

単一の条件に一致するセルの数をカウントする

数式は次のとおり。

=COUNTIFS(B2:B13,"女性")

COUNTIFS関数の引数は次のとおり。

  • 引数「範囲1」に「B2:B13」、引数「検索条件1」に「"女性"」

範囲内のセルの数をカウントする

COUNTIFS関数では、範囲内のセルの数を求めることもできます。

次の例では、点数が「80点以上 90点未満」の人数を求めています。

指定した範囲内のセルの数をカウントする

数式は次のとおり。

=COUNTIFS(C2:C13,">=80",C2:C13,"<90")

COUNTIFS関数の引数は次のとおり。

  • 引数「範囲1」に「C2:C13」、引数「検索条件1」に「">=80"」
  • 引数「範囲2」に「C2:C13」、引数「検索条件2」に「"<90"」

引数「検索条件」にワイルドカードを使う

COUNTIFS関数の引数「検索条件」には、次のワイルドカードを指定できます。

ワイルドカード説明
?任意の1文字
*任意の文字列

「*」は任意の文字列を意味するため、"山"*という検索条件では、「山」という文字から始まるセルの数をカウントします。

「?」は任意の1文字を意味するため、「山?」という検索条件では、「山田」「山本」といった「山」から始まる2文字の文字列を含むセルの数をカウントします。

次の例では、引数「検索条件」にワイルドカードを使い「名前が田で終わる かつ 90点以上」の人数を求めています。

ワイルドカードを使ってセルの数をカウントする

数式は次のとおり。

=COUNTIFS(A2:A13,"*田",C2:C13,">90")

COUNTIFS関数の引数は次のとおり。

  • 引数「範囲1」に「A2:A13」、引数「検索条件1」に「"*田"」
  • 引数「範囲2」に「C2:C13」、引数「検索条件2」に「">90"」

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