目次
はじめに
前回の記事では、PHPの条件分岐(if文)について紹介しました。
前回の記事
本記事では、PHPの繰り返し処理(for文、foreach文)について紹介します。
for文を使った繰り返し処理
for文は、繰り返し処理を行うための制御文です。カウンタを用意してその値によって何回繰り返すかを決めます。
for文の書き方は次のとおりです。
上記の例では、$iの初期値を0(カウンタの初期値:$i = 0)として、$iを1つずつ増やしていき(カウンタの増え方:$i++)10以上になるまで(繰り返しを続けるための条件:$i < 10)処理を繰り返し実行します。
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for文の使用例
それでは、実際にPHPのプログラムでfor文を使用した繰り返し処理を紹介します。
次の例では、金額の配列「$moneys」の要素数分 for文で繰り返し、配列「$moneys」に格納されている値の合計額を求めています。
[for文の使用例]
<?php
$moneys = array(100,300,500,1000); // 金額の配列
$total = 0; // 合計額
for ($i = 0; $i < count($moneys); $i++) {
var_dump($moneys[$i]);
print("<br />");
// 金額を合算する
$total += $moneys[$i];
}
print("合計金額:$total");
[実行結果]
int(100)
int(300)
int(500)
int(1000)
合計金額:1900
foreach文を使った繰り返し処理
foreach(フォーイーチ)文とは、配列の要素の数だけ繰り返しを行う制御文です。
for文のようにカウンタの初期値や繰り返しを続けるための条件、カウンタの増え方(減り方)を設定する必要はなく、指定した配列の要素の数だけ繰り返しを行います。
foreach文の書き方は次のとおりです。
上記の例では、配列「$array」から要素を1つずつ取り出し変数「$value」に値を格納し、配列の要素が無くなるまで繰り返し処理を実行します。
foreach文の使用例
それでは、実際にPHPのプログラムでforeach文を使用した繰り返し処理を紹介します。
次の例では、金額の配列「$moneys」の要素数分 foreach文で繰り返し、配列「$moneys」に格納されている値の合計額を求めています。
[foreach文の使用例]
<?php
$moneys = array(100,300,500,1000); // 金額の配列
$total = 0; // 合計額
foreach ($moneys as $value) {
var_dump($value);
print("<br />");
// 金額を合算する
$total += $value;
}
print("合計金額:$total");
?>
[実行結果]
int(100)
int(300)
int(500)
int(1000)
合計金額:1900
foreach文で配列要素のキーを取得する
foreach文では、配列要素の値だけではなく、キーを取得できます。
配列要素のキーを取得するforeach文の書き方は次のとおりです。
上記の例では、配列「$array」から要素を一つ取り出し変数「$value」に値を格納、変数「$key」にキーを格納し、配列の要素が無くなるまで繰り返し処理を実行します。
次の例では、配列「$array」の要素数分 foreach文で繰り返し、配列「$array」に格納されている要素の値とキーを出力しています。
[foreach文の使用例(値とキーを取得)]
<?php
$array = array("100" => "和食", "101" => "中華", "102" => "洋食");
foreach ($array as $key => $value) {
print("キーは$key 値は$value<br />");
}
?>
[実行結果]
キーは100 値は和食
キーは101 値は中華
キーは102 値は洋食
終わりに
本記事では、PHPの繰り返し処理(for文、foreach文)について紹介しました。
次回の記事では、while文を使った繰り返し処理について紹介します。
次回の記事