フェールソフト(fail soft)
フェールソフト(フェイルソフト)とは、信頼性設計の一つで機械やシステムが故障した時、システム全体を停止するのではなく、故障個所を切り離すなど被害を最小限に抑え、システムの継続を図る設計手法です。
機械やシステムは故障しないのが理想的ですが、老朽化や事故などでいつかは故障する可能性があります。そこで、機械やシステムはいつかは故障するということを前提とし、故障時は「被害を最小限に抑え縮退運転で動作させる」という設計がフェールソフトの考え方です。
これに対して故障時は、安全性を確保する方向でシステムを停止させる設計・思想が「フェールセーフ」です。
フェールソフトは継続性を優先(飛行機のエンジンが壊れても継続して飛び続ける)、フェールセーフは安全性を確保しながら停止(故障すると赤の状態で停止する信号機)するのが特徴です。
フェールソフトの事例
フェールソフトの設計・思想は、様々な機械やシステムで使われています。
代表的なフェールソフトの事例は次の通りです。
名称 | フェールソフトの事例 |
飛行機 | 飛行機にはエンジンが複数搭載されており、エンジンが1つ壊れても飛び続けることができる。 |
コンピュータ | 大切なシステムを扱うコンピュータなどは、停電が起きてもコンピュータが停止しないようにバッテリー運転に切り替わる。 |
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