プレゼンテーション層
OSI参照モデルの「プレゼンテーション層」
プレゼンテーション層とは、OSI参照モデルの第6層(レイヤ6)で定義されている層で、その役割はコンピュータ間のデータ形式(文字コードや圧縮、暗号化など)を定義することです。
例えば異なる文字コードを使用していると、文字化けが発生します。このような文字化けの問題はコンピュータ間で文字コードを統一することで解決できます。
文字に限らず画像や音楽などもデータ形式を統一する必要があります。このようにコンピュータ間のデータ形式を統一することがプレゼンテーション層の役割です。
また、データの暗号や復号もプレゼンテーション層が担当しています。
TCP/IP 4階層モデルでの「プレゼンテーション層」
TCP/IP(Transmission Control Protoco)(別名:インターネット・プロトコル・スイート)では、プレゼンテーション層は定義されていません。
OSI参照モデルの「アプリケーション層」と「プレゼンテーション層」そして「セッション層」は、TCP/IPの4階層モデルではアプリケーション層として定義されています。
TCP/IPの4階層モデルでは、個々のアプリケーションが必要に応じてデータ形式の規定や変換方法などの管理を行っています。
OSI参照モデル 各層の役割
層(レイヤ) | 名称 | 説明 |
7層(L7) | アプリケーション層 | 利用者が使うアプリケーションが通信できるようにするため約束事を定義 |
6層(L6) | プレゼンテーション層 | 通信を行う上でのデータや画像などのデータ形式の約束事を定義 |
5層(L5) | セッション層 | 通信を確立(開始・終了)するための約束事を定義 |
4層(L4) | トランスポート層 | 通信する際の信頼性についての約束事を定義 |
3層(L3) | ネットワーク層 | データを目的地まで届けるための約束事を定義 |
2層(L2) | データリンク層 | 隣接する機器間でデータの送受信を行うための約束事を定義 |
1層(L1) | 物理層 | 電気信号などに変換するための約束事を定義 |
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