システム開発

バックアップとは | 差分バックアップと増分バックアップの違い

2020年5月23日

バックアップ(backup)

バックアップとは、万が一に備えてデータなどを複製(コピー)しておくことです。

機械的な故障や人為的な操作ミスにより、データが壊れてしまうことがあります。例えば、担当者が誤ってファイルを消してしまうなどの人為的ミスは、人が操作している限り発生する可能性はゼロではありません。

このような様々なトラブルからデータを守るには、バックアップを取っておくことが有効です。

バックアップを取っておけば、仮にデータが消えてしまった、壊れてしまったなどのトラブルが発生しても元の状態に戻せます。

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バックアップには「フルバックアップ」「差分バックアップ」「増分バックアップ」という3種類の方法があります。

フルバックアップ

フルバックアップとは、必要なデータを全てバックアップすることです。1回のバックアップに全てのデータが含まれているので、障害発生時には直前のバックアップを使えば元に戻せます。

フルバックアップ

上記はフルバックアップのイメージ図です。

フルバックアップでは、毎回すべてのデータをバックアップするので、バックアップ元のデータ量が大きい程、バックアップを取得するのに時間がかかり、大容量の記憶媒体が必要です。

ポイント

1つのバックアップで復元できるのでシンプルで分かりやすいが、毎回すべてのデータを複製しなければならないため時間がかかり容量も必要

差分バックアップ

差分バックアップとは、前回のフルバックアップ以降に作成(または更新)されたデータだけをバックアップする方式です。障害発生時には直前のフルバックアップと最後の差分バックアップを使えば元に戻せます。

差分バックアップ

上記は差分バックアップのイメージ図です。

差分バックアップは、最低1回はフルバックアップが必要です。そして、フルバックアップを取得した後は フルバックアップ以降に変更のあったデータのみを差分バックアップとして取得します。

そのため、フルバックアップに比べ、バックアップを取得するデータ量が減り、バックアップに要する処理時間も短くなります。

ポイント

フルバックアップに比べ、バックアップに要する処理時間とデータ量が節約できる。

増分バックアップ

増分バックアップとは、前回のバックアップ以降に作成(または更新)されたデータだけをバックアップする方式です。

差分バックアップは、前回のフルバックアップ以降の差分を取得していましたが、増分バックアップでは、バックアップの種類は関係なく、前回のバックアップ以降の差分を取得するのが特徴です。

障害発生時には直前のフルバックアップと直前のフルバックアップ以降に取得したすべての増分バックアップを使えば元に戻せます。

増分バックアップ

上記は増分バックアップのイメージ図です。

増分バックアップは、最低1回はフルバックアップが必要です。そして、フルバックアップを取得した後は バックアップの種類に関係なく、前回のバックアップ以降に変更のあったデータのみを増分バックアップとして取得します。

そのため、フルバックアップや差分バックアップに比べ、バックアップを取得するデータ量が減り、バックアップに要する処理時間も短くなります。

ポイント

バックアップに要する処理時間やデータ量は、増分バックアップが一番少ない

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