国内シェアNo1(hostadvice.comによる調査 ※2022年12月時点)の人気を誇るレンタルサーバー「エックスサーバー」を運営しているエックスサーバー株式会社は、2021年5月に「シンレンタルサーバー」をリリースしました。
本記事では、新しくリリースされた「シンレンタルサーバー」と「エックスサーバー」の違いを紹介しています。
目次
エックスサーバーとシンレンタルサーバーの簡易比較
「エックスサーバー」と「シンレンタルサーバー」の人気プラン(同じくらいの性能)での比較は次のとおりです。
特徴/プラン | エックスサーバー (スタンダード) | シンレンタルサーバー (ベーシック) |
プラン・料金設定 | ★★★★☆☆ 初期費用:0円 1年契約:月額 1,100円 3年契約:月額 990円 | ★★★★★☆ 初期費用:0円 1年契約:月額 880円 3年契約:月額 770円 |
サーバー性能 | ★★★★★★ | ★★★★★★ |
サーバー機能 | ★★★★★★ | ★★★★★★ |
サポート内容 | ★★★★★★ | ★★★★★★ |
独自ドメイン 永久無料特典 | あり | あり |
簡易説明 | ・大量アクセスに強く安定している。また表示速度も速い ・国内シェアNo1を誇る人気のレンタルサーバーで実績十分(2003年からサービスが開始された老舗) | ・大量アクセスに強く安定している。また表示速度も速い ・「エックスサーバー」のシステムをベースとして2021年5月に新しくリリースされたレンタルサーバー |
※2022年12月時点。時期によってはキャンペーンを実施しているので、詳細は公式サイトをご覧ください。
「シンレンタルサーバー」は「エックスサーバー」のシステムをベースとして作られたレンタルサーバーです。そのため、管理ツール(管理画面)は「エックスサーバー」と同じUI(ユーザーインターフェース)を採用しています。
「安定のエックスサーバー」「革新のシン」というキャッチコピーを使っており
- エックスサーバーは安定性重視
- シンレンタルサーバーは最新技術重視(最新技術を使い高速化を目指す)
のサーバーであることがわかります。
ただ現状(2022年12月時点)では「エックスサーバー」と「シンレンタルサーバー」のサーバー性能や機能にそこまでの差はありません。
今後、新しい技術が登場したら「シンレンタルサーバー」の方で積極的に採用するのかもしれません。
エックスサーバーとシンレンタルサーバーの詳細比較
【比較1】プランと料金設定
「エックスサーバー」と「シンレンタルサーバー」のプランと料金設定(キャンペーン価格ではなく通常料金)は次のとおりです。
下記の料金は2022年12月時点のものです。時期によってはキャンペーンを実施しているので、詳細は公式サイトをご覧ください。
【エックスサーバーのプランと料金設定】
エックスサーバーの公式サイトはこちら
契約期間/プラン | スタンダード | プレミアム | ビジネス |
3ヶ月 | 1,320円 | 2,640円 | 5,280円 |
6ヶ月 | 1,210円 | 2,420円 | 4,840円 |
12ヶ月 | 1,100円 | 2,200円 | 4,400円 |
24ヶ月 | 1,045円 | 2,090円 | 4,180円 |
36ヶ月 | 990円 | 1,980円 | 3,960円 |
【シンレンタルサーバーのプランと料金設定】
シンレンタルサーバーの公式サイトはこちら
契約期間/プラン | ベーシック | スタンダード | プレミアム | ビジネス |
3ヶ月 | 990円 | 1,980円 | 3,960円 | 7,920円 |
6ヶ月 | 990円 | 1,980円 | 3,960円 | 7,920円 |
12ヶ月 | 880円 | 1,780円 | 3,560円 | 7,120円 |
24ヶ月 | 825円 | 1,650円 | 3,300円 | 6,600円 |
36ヶ月 | 770円 | 1,540円 | 3,080円 | 6,160円 |
料金設定は「シンレンタルサーバー」の方が全体的に安くなっています。
比較結果
料金比較:シンレンタルサーバーの方が安い
【比較2】サーバーの性能
「エックスサーバー」と「シンレンタルサーバー」の人気プラン(同じくらいの性能)での比較は次のとおりです。
項目/プラン | エックスサーバー (スタンダード) | シンレンタルサーバー (ベーシック) |
12ヵ月契約 | 月額 1,100円 | 月額 880円 |
36ヵ月契約 | 月額 990円 | 月額 770円 |
Webサーバー | Nginx | Nginx |
OS | Linux | Linux |
ストレージ | NVMe SSD | NVMe SSD |
容量 | 300 GB | 300 GB |
割り当てCPU | 6コア | 6コア |
割り当てメモリ | 8GB | 8GB |
RAID構成 | RAID10 | RAID10 |
WordPress高速化 | KUSANAGI、Xアクセラレータ Ver.2、XPageSpeed | KUSANAGI、Xアクセラレータ Ver.2、XPageSpeed |
自動バックアップ | 無料 (復元も無料) | 無料 (復元も無料) |
※2022年12月時点。詳細は公式サイトをご覧ください。
「シンレンタルサーバー」は「エックスサーバー」のシステムをベースとして作られているため、サーバー性能に大きな差はありません。
どちらもWebサーバーに「Nginx」、ストレージに高速な「NVMe SSD」を採用、ストレージ容量、割り当てCPU、割り当てメモリなどはどちらも同じ設定になっています。
WordPress高速化には、どちらも超高速WordPress実行環境「KUSANAGI」「Xアクセラレータ Ver.2」「XPageSpeed」を採用しています。
比較結果
性能比較:性能に大きな差はない(どちらも高性能なサーバー)
【比較3】サーバーの機能
「エックスサーバー」と「シンレンタルサーバー」の人気プラン(同じくらいの性能)での比較は次のとおりです。
項目/プラン | エックスサーバー (スタンダード) | シンレンタルサーバー (ベーシック) |
簡単インストール (WordPress) | ○ | ○ |
他サーバーからの移行 | ○ | ○ |
プラン変更 | ○ | ○ |
WAF (脆弱性対策) | ○ | ○ |
無料独自SSL | ○ | ○ |
自動バックアップ | ○ | ○ |
バックアアップからの復元 | ○ | ○ |
セキュリティ診断 (ウイルスチェック) | ○ | ○ |
※2022年12月時点。詳細は公式サイトをご覧ください。
どちらのサーバーもWordPressの簡単インストール、他サーバーからの移行、プラン変更などの便利機能、WAFによる脆弱性対策やセキュリティ診断などのセキュリティ対策など充実しています。
自動バックアップは「万一誤ってデータを消してしまった」「いつのまにかデータが消えてしまった」といった場合にデータを復元できる機能です。普段は利用しませんが、いざという時に役立つ機能です。
比較結果
機能比較:どちらのサーバーも機能は充実している。
【比較4】サポート内容
「エックスサーバー」と「シンレンタルサーバー」のサポート内容は次のとおりです。
項目/プラン | エックスサーバー | シンレンタルサーバー |
メールサポート | ○ 24時間以内の返信 | ○ 24時間365日受付 |
チャットサポート | 平日 10:00~18:00 | × |
電話サポート | 平日 10:00~18:00 | 平日 10:00~18:00 |
※2022年12月時点。詳細は公式サイトをご覧ください。
比較結果
サポート比較:エックスサーバーの方が充実している。
終わりに
国内シェアNo1の人気を誇る「エックスサーバー」と、「エックスサーバー」を運営しているエックスサーバー株式会社が2021年5月にリリースした、新しいレンタルサーバーである「シンレンタルサーバー」の違いについて紹介しました。
「安定のエックスサーバー」「革新のシン」というキャッチコピーのとおり、「エックスサーバー」は安定性重視、「シンレンタルサーバー」は最新技術重視のコンセプトを持ったレンタルサーバーになっています。
今後、新しい技術が登場したら「シンレンタルサーバー」の方で積極的に採用するのかもしれませんが、現状はそこまでの性能差はなく、ほぼ同じ性能のサーバーです。
そうなると料金が安い「シンレンタルサーバー」の方がお得ですが、エックスサーバーは国内シェアNo1を誇る実績十分のレンタルサーバーです。
まとめ
人気・実績・安定性を選ぶなら「エックスサーバー」
今後の革新・安さを選ぶなら「シンレンタルサーバー」