システム開発

フルスクラッチとは

2020年11月9日

フルスクラッチ

フルスクラッチとは

フルスクラッチとは、既存のものを流用せず一から新規に開発することをいいます。

ソフトウェアやシステムを開発する際、フルスクラッチの開発では、既存のパッケージ製品やソースコードなどを全く使用せず、一からフルオーダーメイドで開発します。

フルスクラッチと似た言葉に「スクラッチ」という言葉がありますが、基本的にはフルスクラッチと同じ意味です。ただし"何も流用せずに一から"ということを強調したい場合にフルスクラッチと呼ぶことが多いです。

フルスクラッチで開発するといっても、どの程度独自に開発したものをフルスクラッチと呼ぶかは、システムの種類や現場の意図などにより異なります。

フルスクラッチとは

例えば、パッケージ製品のカスタマイズではないという意味、旧バージョンのソースコードを再利用せずすべて書き直しているという意味、開発効率を上げるために使用する「フレームワーク」や「ライブラリ」を使わないという意味などで、フルスクラッチという言葉が使われています。

メモ

フルスクラッチとは、一から新規に開発すること

フルスクラッチのメリット

フルスクラッチのメリットは、最適なシステムを構築できるところです。

フルスクラッチ開発では、既存機能を流用せず一から開発を行います。そのため既存システムにとらわれず、新規に作成するシステムの要件通りに作ることができます。

例えばフルスクラッチ開発ではなく、パッケージ製品をカスタマイズした場合、対応できる内容に限界や制約があり、要件によっては対応しきれないこともあります。

その点、フルスクラッチ開発では一から新規に開発するため、要件通りに作ることができます。

フルスクラッチのデメリット

フルスクラッチのデメリットはコストがかかるところです。

フルスクラッチ開発は、既存機能を流用せず一から開発を行います。そのため開発には時間がかかり、その分コストがかかります。

またシステムを一から開発するため高い技術力を持った人材が必要です。

どこまでフルスクラッチするかにもよりますが、開発するエンジニアだけでなくインフラ周りを整備するインフラエンジニアやセキュリティ知識の高いエンジニアなど、さまざまなジャンルの技術者(有識者)が必要です。

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