デフォルトゲートウェイ
デフォルトゲートウェイとは
デフォルトゲートウェイ(default gateway)とは、内部ネットワークと外部ネットワークを繋ぐためのネットワーク機器のことです。一般的にはルータがデフォルトゲートウェイの役割を担当します。
ゲートウェイという言葉は英単語では「玄関」の意味を持ちます。その意味の通り、内部ネットワークにいるコンピュータからインターネットなどの外部ネットワークにアクセスする際は必ず玄関であるデフォルトゲートウェイを経由します。
上記図のように内部ネットワークであるLAN(Local Area Network)と外部ネットワークであるWAN(Wide Area Network)との間にデフォルトゲートウェイが入る形です。
LAN側にいるパソコンはデフォルトゲートウェイのLANポート、WAN側はデフォルトゲートウェイのWANポートに接続されます。
補足
- LAN(ローカルエリアネットワーク):社内や家庭内などで構成された一定範囲の大きさのネットワーク
- WAN(ワイドエリアネットワーク):インターネットなどの広い範囲のネットワーク
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デフォルトゲートウェイの役割
私たちの生活で欠かせない物となっているパソコンやスマートフォン。日常生活で当たり前のようにメールやSNSでやり取りをしたり、ネットサーフィンをしています。
では、遠隔にいる相手に対してどのようにデータの送受信が行われているのでしょうか。
それは、宅配便の仕組みと非常に似ています。
宅配便を送るとき、まずは最寄りの営業所(今はコンビニなどでも受け付け可能)に荷物を持っていきます。そして最寄りの営業所から「届け先住所」に近い営業所へと荷物が送られ、「届け先住所」へと荷物を届ける流れです。
ネットワーク上での通信も、宅配便とほとんど同じ仕組みです。
上記図のように「PC1」が「PC3」宛てにデータを送信する時、まずは最寄りのルータである「ルータA」にデータを送ります。
そして「ルータA」から宛先に近い「ルータC」にデータを転送し、「ルータC」から「PC3」にデータを送ります。
このように最寄りのルータがデフォルトゲートウェイになるのです。ルータには「ルーティング」という最適経路を導き出す機能があり、ルータを経由することで目的地までデータを運んでくれます。
また、デフォルトゲートウェイにはNAPT(Network Address Port Translation)の機能もあります。
LAN側に接続されているコンピュータに「プライベートIPアドレス」が付与されている場合は、WAN側のネットワークにアクセスする際、デフォルトゲートウェイが「グローバルIPアドレス」に変換します。
詳細
NAPT(Network Address Port Translation)についての詳細はこちらをご覧ください。
デフォルトゲートウェイの確認方法
Windows上でデフォルトゲートウェイの「IPアドレス」を確認するには、コマンドプロンプトを起動し「ipconfig」コマンドで調べることができます。
C:\> ipconfig
Wireless LAN adapter Wi-Fi:
接続固有の DNS サフィックス . . . . .:
リンクローカル IPv6 アドレス. . . . .: fa00::ac8c:e845:・・・(省略)
IPv4 アドレス . . . . . . . . . . . .: 192.168.3.8
サブネット マスク . . . . . . . . . .: 255.255.255.0
デフォルト ゲートウェイ . . . . . . .: 192.168.3.1