PCI(Peripheral Component Interconnect)
PCIとは
PCIとはPeripheral Component Interconnectの略で、コンピュータの機能を拡張する「拡張カード」を差し込むためのインタフェースの規格のことです。
コンピュータの内部には、マザーボードという様々な部品が取り付けられている基盤が入っており、この基盤には拡張カードを差し込むための「拡張スロット」という差し込み口(インタフェース)があります。この拡張カードを差し込むためのインタフェースの規格のひとつがPCIです。
最初の規格は米インテル(Intel)社によって1992年に発表され、その後コンピュータの標準的な拡張バス規格として広く普及するも、2003年に後継のPCI Express(PCIe)が登場し、2005年頃にはPCI Express(PCIe)が優勢となり、PCIは過去の規格として互換性のためにわずかに残されるのみとなっています。
PCIバスとは
コンピュータを構成する機器の間でデータをやり取りするための経路のことをバスといい、CPU内部の機器を接続するバスを「内部バス」、外部の機器を接続するバスを「外部バス」といいます。
外部バスには、コンピュータ内部にあるメモリやハードディスクと接続する高速なもの(システムバス)と、ディスプレイやキーボードのようにコンピュータ外部に接続する低速なものがあります。
システムバスには拡張カードを接続するためのインタフェース(拡張カードを差し込むための「拡張スロット」という差し込み口)が用意されており、このインタフェースに拡張カードを差しこむことでコンピュータの機能を拡張することができます。
PCIを利用する場合、拡張カードを繋ぐバスのことを「PCIバス」、拡張カードのことを「PCIカード」、PCIカードを差し込むための拡張スロットのことを「PCIスロット」といいます。