はじめに
前回の記事では、Javaのクラスについて紹介しました。
前回の記事
本記事では、Javaのメソッドについて紹介します。
メソッドとは
メソッドとは、クラス内に書かれた処理(いくつかの処理をまとめたもの)のことです。
メソッドには、処理を実行するための条件である「引数」(パラメータ)を渡すことができます。そして、処理の実行結果を「戻り値」として返却します。
※複数の引数を指定する場合は「total(int a, int b)」のようにカンマ区切りで指定します。また引数を指定しない場合は「total()」のように記述します。
[メソッドの書き方例]
メソッドの使用例
それでは、実際にソースコードでメソッドの使用例を紹介します。
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例えば、次のようなクラス「Calculation」の中にメソッド「total」があるとします。メソッド「total」の引数はint型の配列、戻り値はint型です。
[メソッドの例]
/**
* 計算クラス
*/
public class Calculation {
/**
* スコアの合計値を求める
* @param scoreList 複数のスコア
* @return 合計値
*/
public int total(int[] scoreList) {
int totalScore = 0;
for(int score : scoreList) {
// スコアを加算
totalScore += score;
}
// 合計値をもどす
return totalScore;
}
}
そして、以下のクラス「MethodSample」では、Calculationクラスのオブジェクトを生成(インスタンスを生成)し、Calculationクラスのメソッド「total」を実行しています。
メソッド「total」の引数に配列「scoreList」を指定し、int型の変数「totalScore」でメソッド「total」の実行結果を受け取っています。
[メソッドの使用例]
public class MethodSample {
public static void main(String[] args) {
int[] scoreList = {2,4,5};
// Calculationクラスのオブジェクトを生成
Calculation cal = new Calculation();
// メソッドの実行
int totalScore = cal.total(scoreList);
// 合計スコアを出力
System.out.println("合計スコア:" + totalScore);
}
}
[実行結果]
合計スコア:11
戻り値なしのメソッド(void)
メソッドの戻り値がないときは、戻り値の型に「void」と記述します。
[voidの記述例]
public class VoidSample {
public void print() {
System.out.println("値を出力します");
}
}
mainメソッド
mainメソッドとは、プログラムを実行するとき最初に動き出すメソッドのことです。mainメソッドは1つのクラスに1つだけ記述できます。
mainメソッドの書き方
public static void main(String[] args) {
// 処理を記述
}
mainメソッドの戻り値は「void」です。そして 引数にはStringの配列を指定します。
それでは、ソースコードで「main」メソッドの実行例を紹介します。
[mainメソッドの例]
public class MainSample {
public static void main(String[] args) {
for(String param : args) {
System.out.println("引数の値:" + param);
}
}
}
上記のクラス「MainSample」に引数を指定して実行します。
> java MainSample 入力1 入力2
[実行結果]
引数の値:入力1
引数の値:入力2
終わりに
本記事では、Javaのメソッドについて紹介しました。
次回の記事では、Javaのコンストラクタについて紹介します。
次回の記事