Java入門

【Java入門】変数

2021年4月3日

はじめに

前回の記事では、Java開発環境の構築について紹介しました。

本記事では、Javaの変数について紹介しています。

Javaの変数

変数とは数値や文字などを格納しておく箱のようなものです。

変数のイメージ

この数値や文字などを格納する箱のようなものを「変数」と呼び、「変数」を使う前には「変数」を宣言する必要があります。

例えば次の例では「int型の変数aとString型の変数bを使います」と宣言しています。また、変数aや変数bのように、変数についている名前のことを「変数名」といいます。

int a;
String b;

作成した「変数」に値を入れることを代入といいます。次の例では、int型の変数aに「1」を代入、String型の変数bに「テスト」を代入しています。

int a = 1;
String b = "テスト";

変数の種類

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整数型の変数

数値型の変数

整数型の変数には次のようなものがあります。

データ型読み方格納できる値の範囲
byteバイト-128 ~ 127
shortショート-32768 ~ 32767
intイント-2147483648 ~ 2147483647
longロング-9223372036854775808 ~ 9223372036854775807

それぞれの変数に格納できる数値の範囲が決まっており、byteが一番小さい箱、longが一番大きい箱のイメージです。データ型によりメモリを使う量が異なるため、扱う数値に応じた適切なデータ型を使用することが大切です。

■整数型の使用例

public class IntSample {

    public static void main(String[] args) {
        byte b = 127;
        short s = 32767;
        int i = 2147483647;
        long l = 9223372036854775807L;
        
        System.out.println("byte型:" + b);
        System.out.println("short型:" + s);
        System.out.println("int型:" + i);
        System.out.println("long型:" + l);
    }
}

■実行結果

byte型:127
short型:32767
int型:2147483647
long型:9223372036854775807
long型変数に整数を代入する場合は、数値の後ろに「l」または「L」をつけて代入します。

浮動小数点型の変数

浮動小数点型の変数

浮動小数点型の変数には次のようなものがあります。

データ型読み方格納できる値の範囲
floatフロート±3.40282347E+38 ~ ±1.40239846E-45
doubleダブル±1.79769313486231570E+308 ~ ±4.94065645841246544E-324

float型が32ビット、double型は64ビットの浮動小数点数の値をあらわすデータ型です。

浮動小数点数とは、コンピュータが小数点を含む数値を表現するときに利用するものです。詳しくはこちらをご覧ください。

■浮動小数点型の使用例

public class DoubleSample {

    public static void main(String[] args) {
        float f = 3.14F;
        double d = 0.01;
        
        System.out.println("float型:" + f);
        System.out.println("double型:" + d);
    }
}

■実行結果

float型:3.14
double型:0.01
float型変数に実数値を代入する場合は、数値の後ろに「f」または「F」をつけて代入します。

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論理型の変数

論理型の変数には、boolean(読み:ブーリアン)型があります。boolean型は true または false のどちらかの値をもつ変数型です。

■boolean型の使用例

boolean型の変数tには、aとbが等しければtrue、等しくなければfalseが代入される例です。

public class BooleanSample {
    
    public static void main(String[] args) {
        int a = 1;
        int b = 2;
        boolean t = (a == b);
        System.out.println("boolean型:" + t);
    }
}

■実行結果

実行した結果、aとbは等しいのでtrueが出力されています。

boolean型:true

文字を扱う変数

Javaで「文字」を扱う場合、char(読み:チャー または キャラ)という型の変数を使用します。

char型は、文字をシングルクォーテーションではさんで表現します。

■char型の使用例

public class CharSample {
    
    public static void main(String[] args) {
        char c = 'あ';
        
        System.out.println("char型:" + c);
    }
}

■実行結果

char型:あ

文字列を扱う変数

複数の「文字」を集めたものを「文字列」といい、文字列はString(読み:ストリング)という型を使用します。

正確には基本データ型(プリミティブ型)ではなくクラス型の変数です。

String型は、文字列をダブルクォーテーションではさんで表現します。

■String型の使用例

public class StringSample {

    public static void main(String[] args) {
        String s = "あいうえお";
        
        System.out.println("String型:" + s);
    }
}

■実行結果

String型:あいうえお

終わりに

本記事では、Javaの変数について紹介しました。

次回の記事では配列について紹介します。

次回の記事

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