DNSサーバ(DNS server)
DNSサーバとは、Domain Name Systemの略(略してDNS)で、名前解決機能が実装されたサーバのことです。
名前解決機能とは、インターネット上の住所である「IPアドレス」と「ドメイン」の対応表を管理し、変換するシステムのことをいいます。
サービスや機能を提供するコンピュータを「サーバ」、そのサービスや機能を利用するコンピュータのことを「クライアント」といいます。
DNSサーバは、「ドメイン」→「IPアドレス」もしくは「IPアドレス」→「ドメイン」に変換する機能(名前解決)を提供します。
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なぜDNSサーバが必要なの?
インターネット上で通信するためには、インターネット上での住所である「IPアドレス」が必要です。
そのため、Webサイトを閲覧したり、メールを送信したりする際には「ドメイン」と呼ばれる人が理解しやすいものを「IPアドレス」に変換する必要があります。
例えば、サイトのURLは「https://medium-company.com」です。そして、ドメイン名は「medium-company.com」です。本サイトを閲覧するためには、「medium-company.com」というドメインを「IPアドレス」に変換して通信します。
また、メールアドレス「▲▲@〇〇.com」という宛先にメールを送りたい場合も同様で、@配下の「〇〇.com」がドメインであり、「m〇〇.com」というドメインを「IPアドレス」に変換して通信します。
[例] ※IPアドレスは例。
https://92.16.10.11.co.jp
https://92.16.10.12.com
https://92.16.10.13.net
DNSサーバの仕組み
DNSサーバには、様々なサーバがあります。まず利用者のコンピュータが問い合わせをするのは「DNSキャッシュサーバ」です。
「DNSキャッシュサーバ」は、問い合わせ結果を一定期間保存し、期間内に同じ問い合わせがきた場合は、外部サーバのDNSサーバへ新たに問い合わせることはせず自ら返答します。
階層化されている(※今回の例では3階層)DNSサーバの最上位を「ルートサーバ」と呼びます。
ルートサーバでは、「jp」「com」「net」といったトップレベルドメインの「DNSサーバ」のIPアドレスを管理、トップレベルドメインの「DNSサーバ」では、「〇〇.com」などの「DNSサーバ」のIPアドレスを管理、最後に「〇〇.com」などの「DNSサーバ」は対象ドメインのIPアドレスを管理しています。
このように1台のサーバですべてを管理するのではなく、サーバを階層化し分散して「ドメイン名」と「IPアドレス」の対応を管理しています。