Telnet(Teletype network)
Telnetとは
Telnet(Teletype network)とは、遠隔地にあるサーバやルータなどを遠隔操作する時に使用するプロトコルです。
本来であれば遠隔地にあるサーバなどを操作するには、サーバが設置されている場所まで行き現地で作業する必要がありました。
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サーバが同じ建物内や近い場所にある場合は、そこまで問題にはならないかもしません。しかし、サーバが他県など 遠い場所にある場合、毎回 現地に出向くのは現実的ではありません。
この問題を解決してくれるのが「Telnet」です。Telnetを使うことで遠く離れた場所にあるサーバなどを遠隔操作することができます。
Telnetは、Telnetクライアント(利用者のコンピュータ)と、Telnetサーバ(遠隔操作される側のサーバ)との間でソケットを開き、単純なテキストベースでの通信を行います。
Telnetのセキュリティ
Telnetは、遠隔操作するサーバの認証情報を含め、すべての通信を暗号化せずに平文のまま通信を行います。その結果、通信内容を盗聴されると認証情報や通信内容が簡単に盗まれてしまう危険性があります。
この問題を解決してくれるのが、Telnetと同様な機能を持ち かつ 通信内容を暗号化してくれる「SSH」というプロトコルです。
そのため、遠隔にあるサーバやルータを操作する際は「SSH」を使うケースが多くなっています。
Telnetのクライアントソフト
Telnetでサーバなどを遠隔操作する際に使用する代表的なソフトウェアは次の通りです。
Telenetクライアント | 説明 |
Tera Term | 元々は物理学者の寺西 高(てらにし たかし)によって開発・公開され、現在ではTeraTerm Projectによって修正BSDライセンス(オープンソースソフトウェア)でサポートされている代表的な遠隔操作用のソフトウェア。 |
PuTTY | Simon TathamがMIT Licenceで開発、公開している代表的な遠隔操作用のソフトウェア。 |
日本では1990年代後半までは「Tera Term」が有名だったが「Tera Term」は当初 SSH2をサポートしていませんでした。その一方で「PuTTY」は登場した1998年当初からSSH1及びSSH2に対応していたため「Tera Term」からの移行が進んでいったと言われています。
現在では「Tera Term」もSSH2をサポートしており、「PuTTY」と同様に代表的なソフトウェアです。