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OJT(オン・ザ・ジョブ・トレーニング)って何?
OJTとはOn-The-Job Trainingの略で、実際の職務現場において、業務を通して上司や先輩が部下社員の指導を行うことをいいます。
主に新入社員育成のための教育訓練のことをOJTと呼びます。
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OJTの教育は単発的なアドバイスだけではなく、計画的に実施していきます。
具体的なOJTの流れは以下の通り
Show(お手本を見せる)
Showでは、まずその仕事をやって見せ、仕事の全体像を理解してもらいます。
説明だけで十分かもしれませんが、実際にやって見せることによりイメージを具体化することが出来ます。
Tell(説明する)
Tellでは具体的な仕事の説明を行います。Showでお手本を見せていますが、ここではより具体的にこの仕事があるどういう物なのかを説明していきます。
また一方的な説明にならないように、相手に不明点がないかを確認しながら説明していくことが大切です。
Do(実際にやらせてみる)
Doでは実際に仕事を体験してもらいます。
実際に仕事をすることで、仕事の内容を肌で感じてもらいます。
Check(確認しアドバイスを行う)
CheckではDoで実施した内容を一緒に確認していきます。
どこが出来ていて、どこが間違っていたのかを確認し間違っていた場合は「なぜ間違ったのか」「どのように対応するべきか」についてアドバイスを行い、次の仕事へとつなげていきます。
OJTのメリット
低コストで教育できる
外部の教育施設を利用したり、社内研究で教育のための時間と場所、教育担当者を確保する教育とは違い、実際の職務現場で教育が出来るため、低コストでの教育が可能です。
またOJTにより仕事も覚えられるので、一石二鳥といえます。
教育担当者の成長
OJTは教育対象者だけでなく、教育担当者の成長に繋がります。教育担当者は、普段当たり前のように行なっている作業を、再確認する事で業務の理解度が向上します。
また人に説明する能力や、上長に対してどのような報告が有難いのかなどを教育対象者を通じて学ぶことが出来ます。
OJTのデメリット
教育担当者の能力次第
OJTのやり方は基本、教育担当者任せです。OJTの教育担当者は教育係を任されているので、有能な人材であると考えられますが「有能 = 教育上手」とは限りません。
自分の仕事は早いが、教育者向きではないタイプの人もいます。
また教育担当者が業務を間違って覚えていたり、曖昧な覚え方をしている場合は、その曖昧な覚え方のまま教育対象者に伝わってしまう危険性があります。
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このような問題を解決するためには、教育担当者の教育が正しく行われているかを教育担当者の上長や人事にフィードバック(教育内容の報告)する事が重要です。
教育担当者の負担
OJTは実際の職務現場で教育します。教育担当者は自分の業務がある中で、教育対象者に教育を行います。
あらかじめ教育担当者の作業に余裕を持たせてOJTを行っていれば良いですが、多忙な教育担当者の場合、OJTが適切に行われなかったり、教育担当者への負担が大きくなってしまう危険性があります。