AGP(Accelerated Graphics Port)
AGPとは
AGP(エージーピー)とはAccelerated Graphics Portの略で、グラフィックカード用の拡張カードを差し込むためのインタフェースの規格のことです。
コンピュータの内部には、マザーボードという様々な部品が取り付けられている基盤が入っており、この基盤には拡張カードを差し込むための「拡張スロット」という差し込み口(インタフェース)があります。拡張カードを差しこむことでコンピュータの機能を拡張することができます。
AGPは、映像をより綺麗に出力するための拡張カード「グラフィックカード(ビデオカード)」を差し込むためのインタフェースの規格です。
AGPの歴史
AGPが登場する前は、汎用的な拡張インタフェースである「ISA」や「PCI」がグラフィックカードの役割も担っていました。
しかし、1990年代後半に3次元コンピュータグラフィックス(3DCG)を扱うようになり「ISA」や「PCI」では荷が重く(大量のデータ転送が必要)、グラフィックカード用の拡張カードとして1996年に米インテル(Intel)が「AGP」を発表しています。
1996年8月にAGP 1.0が発表された後は、AGP 2.0(1998年5月)、AGP 3.0(2002年9月)、AGP Proの規格がリリースされています。
2003年により高性能だがAGPと互換性のない後継規格PCI Express(PCIe)が登場し、さらに2005年末以降のマザーボードの新製品ではPCI Express (PCIe) 規格のみを搭載したマザーボードが一般的となったため、AGP規格は改訂を終了しています。
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