フォールトアボイダンス(fault avoidance)
フォールトアボイダンスとは、信頼性設計の一つでなるべく障害や故障を発生させないようにする考え方です。
信頼性設計には「壊れることを前提」としている設計が多く、故障しても機能を停止することなく動作させる「フォールトトレランス」、故障時は安全性を確保した状態で機能を停止させる「フェールセーフ」、故障時には被害を最小限に抑え縮退運転で動作させる「フェールソフト」などがあります。
フォールトアボイダンスは「壊れることを前提」としている上記のような設計・思想ではなく、そもそも「壊れないようにする」という考え方です。
壊れないように対策をすることで製品の品質を高めることができます。
フォールトアボイダンスは製品の品質を高める
フォールトアボイダンスは、fault(欠陥) avoidance(回避)という意味で、製品の欠陥を回避することを目的としています。
具体的には信頼性の高い部品の使用、様々な試験の徹底、人材の教育などを実施することで障害の原因となる要素を極力排除し製品の品質を高めます。
ただ、機械やシステムは故障しないのが理想的ですが、老朽化や事故などでいつかは故障する可能性があります。そのため、「壊れることを前提」としている設計である「フォールトトレランス」などの対策と組み合わせることで信頼性を確保することができます。
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