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特性要因図(フィッシュボーン図)
特性要因図とは、特性と要因の関係を魚の骨のような形状として体系的にまとめた図です。
特性とは結果を表し、要因とはその結果をもたらすのに影響を与えた要素のことを指します。特性要因図にすることで、結果に対してどのような要因が関連しているのかを明確にすることができます。
また、特性要因図は数値データなどを統計・分析して品質管理に役立てる法である「QC七つ道具」の一つです。
次の図が特性要因図の例です。一番右側にある「特性」が結果であり、その結果をもたらす要因が魚の骨のような形であり、矢印で結ばれています。
豆知識
特性要因図は、1953 年に東京大学の教授を務めていた石川肇氏が考案。
特性要因図(フィッシュボーン図)の作り方
[手順1] 特性を決める
まずは特性要因図で関連性を調べたい特性(結果)を決めます。
今回の例では「成績が伸びない」という特性にしています。
[手順2] 特性に対する要因を洗い出す(大骨)
次に大骨となる特性に対する要因を洗い出します。
ここでは、製品の品質管理に必要な4つの要素である「4M」の考え方に沿って要因を洗い出すのがよいといわれています。
※ただし、大骨の要因数は4つにこだわる必要はありません。4つより少なくても多くても問題ありません。要因数にこだわらず特性に対する要因を洗い出しましょう。
【4Mの要素】
- Man:人
- Machine:機械、設備
- Material:材料
- Method:方法
今回の例では、大骨となる要因は4Mの考え方に沿って 人(Man)、学校(Machine)、教材(Material)、勉強方法(Method)としています。
[手順3] 大骨に関連する要因を洗い出す(小骨)
ここでは、大骨の要因に対する、細かい分析をしていきます。例えば「人」という要因に対しては、「勉強不足」「目標がない」など、人により様々な要因があるはずです。
思いつくままに書きだしたものを整理して、小骨の要因として追加していきます。
[手順4] 小骨に関連する要因を洗い出す(孫骨)
最後に、小骨に関する対する、細かい分析を行います。すべての小骨に対して要因を書きだす必要はなく、要因がある小骨にのみ、孫骨として追加していきます。
これで要因特性図は完成です。