MTTR(Mean Time To Recovery)
平均修理時間とは
平均修理時間(MTTR)とは、システムが故障してから完了するまでの時間(修理の平均時間)のことです。
つまり故障すると、平均修理時間くらいは修理にかかるので、その間はシステムが稼働できないことを示しています。
平均修理時間は、修理時間の合計と故障回数から求めることができ、平均修理時間が小さいほど可用性が高いシステムといえます。
可用性とは システムがどのくらい連続稼働ができるかを表す能力です。可用性が高いシステム程、故障しにくい また 復旧が早いなど、安定した稼働をすることができます。
平均修理時間は、英語の Mean Time To Recoveryから「MTTR」と略されて呼ばれています。
平均修理時間(MTTR)の求め方
平均修理時間(MTTR)は次の式で求めることができます。
MTTR = 総修理時間 / 総故障回数
それでは、上記図の例を用いて平均修理時間を求めていきます。
上記図の例では、故障が3回起きています。1回目の修理時間は 4時間、2回目の修理時間は 2時間、3回目の修理時間は 2時間です。
- システムの総修理時間: 4時間 + 2時間 + 2時間 = 8時間
- システムの総故障回数:3回
これを平均修理時間の式を用いて計算することで、平均修理時間を求めることができます。
8時間 / 3回 = 2.6666...
平均修理時間を求めた結果、このシステムを修理する際には平均で約2時間40分かかることが分かりました。
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