フールプルーフ(foolproof)
フールプルーフとは、信頼性設計の一つで利用者が操作や取り扱い方法を誤っても危険が生じないようにする設計・思想です。
電化製品のような機器には、通常取り扱い説明書が存在しています。取り扱い説明書通りに操作していれば、誤操作は基本的には発生しません。
しかし「人は間違えることがある」「不慣れな人が扱うことがある」「そもそも取り扱い説明書を読まない人も多い」など、フールプルーフ設計は、間違えた使い方をすることを前提とし、意図しない使い方をしても故障しない、危険が生じないようにするという考え方です。
ポイント
意図しない使われ方をしても誤操作しないよう安全対策を実施しておくのがフールプルーフ
フールプルーフの事例
フールプルーフの設計・思想は、様々な機器で使われています。
代表的なフールプルーフの事例は次の通りです。
名称 | フールプルーフの事例 |
電池ボックス | プラスとマイナスの向きがあっていないと電池ボックスに電池がはいらない。 |
電子レンジ | ドアが完全に閉まらなければ起動しない、また起動中にドアを開けると停止する。 |
洗濯機 | ドアが完全に閉まらなければ起動しない、また起動中にドアを開けると停止する。 |
洗浄便座(ウォシュレット) | 人が便座に座ったこと検知した時のみ、洗浄機能が使える。 |
ガスコンロ | 家庭用ガスコンロによる火災を減らすため、2008年よりバーナー全口に調理油過熱防止装置(自然発火する温度に達する前 にセンサーが働き自動的にガスを止める装置)と立ち消え安全装置(煮こぼれや風などで、万一火が消えても自動でガスを止める装置)の装着が義務付けられている。 |
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