クライアント(client)
クライアントとは
クライアント(英:client)とは、他のコンピュータからサービスや機能の提供を受けるコンピュータのことです。
一般的によく利用されている「クライアントサーバ型」(クライアント・サーバシステム)のネットワークでは、サービスや機能を提供するサーバ(server)と、そのサービスや機能を利用するクライアント(client)に分かれています。
上記図は、クライアント・サーバシステムのイメージ例です。このイメージのようにクライアント・サーバシステムでは、1台のサーバに対し複数のクライアントが接続されています。
ポイント
サーバ:サービスや機能を提供するコンピュータ
クライアント:サービスや機能を利用するコンピュータ
スポンサーリンク
例えば、インターネット上のWebサイトやブログはWebサーバが管理しています。
Webサーバに対しWebサイトやブログを閲覧するための要求(リクエスト)を行い、その要求に対してWebサーバが応答(レスポンス)することでWebサイトやブログを閲覧することができます。
このようにWebサーバの機能を利用してWebサイトやブログを閲覧しているコンピュータのことをクライアントといいます。
その他には、メールを管理しているのはメールサーバであり、メールサーバの機能を利用してメールの送受信を行うコンピュータもクライアント(メールクライアント)です。
上記はメール送信から受信までのイメージ例です。
メール送信から受信までの流れは次の記事で紹介しています。
詳しくはこちら
シンクライアントとは
コンピュータを、サービスや機能を提供する「サーバ」と、それを利用する「クライアント」に分ける「クライアントサーバシステム」の中で、「クライアント」側には必要最低限の処理をさせ、ほとんどの処理をサーバーに任せるという方式のことをシンクライアント(英:Thin client)といいます。
クライアント側のコンピュータは、入力や表示部分を担当するだけで、情報の処理やデータの保管といった機能はすべてサーバに任せます。
シンクライアントは、クライアント端末にデータを保存しません。そのため、セキュリティ面で利点があると注目を集めている方式です。(クライアント端末にデータを保存しないので、情報漏洩のリスクが軽減できる)
その他には、シンクライアントが必要最小限(OSやHDDはある)の処理を行うのに対し、OSもなくほとんどの処理をしない(通信や入出力機能くらい)クライアントのことを「ゼロクライアント」(英:Zero client)といいます。