テレワークとは
テレワークとは、ICT(情報通信技術)を活用した時間や場所を有効に活用できる柔軟な働き方のことです。
Tele(離れて)とWork(仕事)を組み合わせた造語で、リモートワークとも呼ばれています。

新型コロナウイルスの影響により、多くの企業でテレワークが導入され、柔軟な働き方が増えています。
テレワークには、主に次の三つの形態があります。
- 在宅勤務:自宅で働く
- サテライトオフィス:本拠地以外の施設で働く
- モバイル勤務:移動中や出先で働く
テレワークの接続方式
テレワークで使う端末の形態には「シンクライアント」と「ファットクライアント」があります。
シンクライアント画面転送型
シンクライアントとは、クライアント端末には必要最低限の処理をさせ、ほとんどの処理をサーバーに任せるという方式のことです。

テレワークの接続方式のひとつである「シンクライアント画面転送型」では、テレワークPCには業務情報などを保存せず、オフィスPCの画面を転送して遠隔操作します。
次の図は、シンクライアント画面転送型のイメージ例です。

テレワークPCからVPN経由でオフィスPCにアクセスして、オフィスPCを遠隔操作します。
そのため、テレワークPCに業務情報を保存する必要がなく、オフィスで作業しているときと変わらず、オフィスPCを操作できます。
シンクライアントを語る際によく耳にする言葉にVDIがありますが、VDIはシンクライアントの一種です。
ファットクライアント型
シンクライアントとファットクライアントの違いは、データやアプリケーションをどこで処理・保存するかです。シンクライアントは、サーバ側で処理・保存し、ファットクライアントは端末側で処理・保存します。
次の図は、ファットクライアント型のイメージ例です。

ファットクライアント型では、オフィスPC(ノートPC)を持ち出し、テレワークPCとして使用します。
テレワークPCからVPN経由で、オフィス環境のネットワークに接続し、オフィス内のサーバやインターネット、クラウドなどにアクセスして業務を行います。
オフィスPCをそのままテレワークに使用できますが、テレワークPCに業務情報を保存するので、取り扱いには注意が必要です。
また次の図のように、オフィス環境にはVPNで接続を行い、インターネットやクラウドには直接接続する方式もあります。

この方式では、インターネットやクラウドに直接接続するため、セキュリティレベルが低下する可能性があります。