目次
はじめに
前回の記事では、PHPの算術演算子、代入演算子、複合演算子、インクリメント演算子、デクリメント演算子について紹介しました。
本記事では、PHPの比較演算子、配列演算子、条件演算子について紹介します。
比較演算子
比較演算子とは、2つの値を比較するときに使う演算子のことです。
比較演算子で比較した結果、条件が成立した場合は true(読み:トゥルー)、成立しない場合は false(読み:フォルス)を返します。
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比較演算子の種類
PHPの比較演算子には次のようなものがあります。
比較演算子 | 意味 | 使用例 | 使用例の説明 |
== | 等しい | $a == $b | $aと$bの値が等しい場合、trueを返す |
=== | 等しい | $a === $b | $aと$bの値が等しく型も同じ場合、trueを返す |
!= | 等しくない | $a != $b | $aと$bの値が等しくない場合、trueを返す |
<> | 等しくない | $a <> $b | $aと$bの値が等しくない場合、trueを返す |
!== | 等しくない | $a !== $b | $aと$bの値または型が等しくない場合、trueを返す |
< | 小なり(小さい) | $a < $b | $aが$bよりも小さい場合、trueを返す |
> | 大なり(大きい) | $a > $b | $aが$bよりも大きい場合、trueを返す |
<= | 以下 | $a <= $b | $aが$bよりも小さいか等しい場合、trueを返す |
>= | 以上 | $a >= $b | $aが$bよりも大きいか等しい場合、trueを返す |
比較演算子の使用例
それでは、実際にPHPのプログラムで比較演算子を使用した例を紹介します。
[比較演算子の使用例]
<?php // ==(等しい) var_dump(1 == "1"); echo "<br />"; // ===(等しい) var_dump(1 === "1"); echo "<br />"; // !=(等しくない) var_dump(1 != "1"); echo "<br />"; // <>(等しくない) var_dump(1 <> "1"); echo "<br />"; // !==(等しくない) var_dump(1 !== "1"); echo "<br />"; // <(小さい) var_dump(1 < "1"); echo "<br />"; // >(大きい) var_dump(1 > "1"); echo "<br />"; // <=(以下) var_dump(1 <= "1"); echo "<br />"; // >=(以上) var_dump(1 >= "1"); ?>
[実行結果]
bool(true) bool(false) bool(false) bool(false) bool(true) bool(false) bool(false) bool(true) bool(true)
配列演算子
配列演算子とは、2つの配列を結合 または 比較するときに使う演算子のことです。
配列演算子の種類
PHPの配列演算子には次のようなものがあります。
配列演算子 | 意味 | 使用例 | 使用例の説明 |
+ | 結合 | $a + $b | 配列$aと$bを結合する |
== | 同等 | $a == $b | 配列$aと$bのキー/値のペアが同じ場合、trueを返す |
=== | 同一 | $a === $b | 配列$aと$bのキー/値のペア、並び順、型がすべて等しい場合、trueを返す |
!= | 等しくない | $a != $b | 配列$aと$bが等しくない場合、trueを返す |
<> | 等しくない | $a <> $b | 配列$aと$bが等しくない場合、trueを返す |
!== | 同一ではない | $a !== $b | 配列$aと$bが同一ではない場合、trueを返す |
配列演算子(結合)の使用例
それでは、実際にPHPのプログラムで配列演算子の結合を使用した例を紹介します。
配列の結合
$a + $b ※$aと$bは配列
+ 演算子は、右側の配列($b)を左側の配列($a)に追加したものを返します。
両方の配列に存在するキーについては左側の配列($a)の要素が優先され、 右側の配列($b)にあった同じキーの要素は無視されます。
[配列演算子(結合)の使用例]
<?php $a = array("0" => "あ", "1" => "い"); $b = array("0" => "か", "1" => "き", "2" => "く"); var_dump($a + $b); ?>
[実行結果]
array(3) { [0]=> string(3) "あ" [1]=> string(3) "い" [2]=> string(3) "く" }
実行した結果、同じキーである["0"]と["1"]は$aの値が優先され、$aに存在しなかった$bのキー["2"]の値が追加されています。
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配列演算子(比較)の使用例
それでは、実際にPHPのプログラムで配列演算子の比較を使用した例を紹介します。
[配列演算子(比較)の使用例]
<?php $a = array(0 => "あ", 1 => "い"); $b = array(1 => "い", 0 => "あ"); // == 同等 var_dump($a == $b); echo "<br />"; // == 同一 var_dump($a === $b); echo "<br />"; // != 等しくない var_dump($a != $b); echo "<br />"; // <> 等しくない var_dump($a <> $b); echo "<br />"; // !== 同一ではない var_dump($a !== $b); echo "<br />"; ?>
[実行結果]
bool(true) bool(false) bool(false) bool(false) bool(true)
条件演算子
条件演算子とは、条件式の真偽に応じてそれぞれ異なる値を返すことができる演算子です。
条件演算子の書式は次のとおりです。
条件演算子の書式
条件式 ? 式1 : 式2
条件式の結果が「true」の場合「式1」を返し、「false」の場合「式2」を返します。
条件演算子の使用例
それでは、実際にPHPプログラムで条件演算子を使用した例を紹介します。
以下の例では条件演算子を使い、変数「age」が20以上であれば"20歳以上"、そうでない場合は"20歳未満"という文字列を返却しています。
[条件演算子の使用例]
<?php $age = 30; print($age >= 20 ? "20歳以上" : "20歳未満"); ?>
[実行結果]
20歳以上
終わりに
本記事では、PHPの比較演算子、配列演算子、条件演算子について紹介しました。
次回の記事では、PHPの論理演算子について紹介します。
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