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【ITパスポート】正規分布・標準偏差・偏差値

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【ITパスポート】正規分布・標準偏差・偏差値

今回のテーマは、ITパスポート試験で時々出題される「正規分布」についてです。

正規分布?

本記事で学べること

  • 正規分布標準偏差を学ぶ
  • 偏差値の求め方を学ぶ
  • ITパスポート過去問の解き方を学ぶ

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正規分布

正規分布とは、平均値を中心とした左右対称な釣鐘型の分布のことです。

次のグラフは、平均値「50」、標準偏差「10」の正規分布です。

正規分布のイメージ例

山の頂点が平均値となり、平均値を中心に左右対称になるのが特徴で、多くの統計的手法は、この正規分布を基礎として展開しており、検定や推定、モデルの作成など、様々な場面で活用されています。

標準偏差とは

標準偏差とは、データのばらつきをあらわす指標のひとつです。

標準偏差が大きい(データのばらつきが大きい)と、次のグラフ(平均値50、標準偏差40)のように正規分布は平べったい形となり

標準偏差が大きい場合のイメージ例

標準偏差が小さい(データのばらつきが小さい)と次のグラフ(平均値50、標準偏差10)のように正規分布は尖った形になります。

標準偏差が小さい場合のイメージ例

なお、正規分布では、平均値 ± 標準偏差の範囲に約68%、平均値 ± 標準偏差 × 2の範囲に約95%、平均値 ± 標準偏差 × 3の範囲に約99.7%のデータが含まれます。

標準偏差値の範囲
  • 平均値 ± 標準偏差の範囲に約68%
  • 平均値 ± 標準偏差 × 2の範囲に約95%
  • 平均値 ± 標準偏差 × 3の範囲に約99.7%

偏差値の求め方

偏差値とは、50を基準として、平均からどれくらいの差があるかをあらわした数値のことです。

受験でおなじみの「偏差値」は次の式で求められます。

偏差値の求め方

偏差値 = (得点 - 平均点) ÷ 標準偏差 × 10 + 50

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練習問題

ITパスポート令和5年 問77

問題

受験者10,000人の4教科の試験結果は表のとおりであり,いずれの教科の得点分布も正規分布に従っていたとする。ある受験者の4教科の得点が全て71点であったときこの受験者が最も高い偏差値を得た教科はどれか。

ITパスポート問題

ア:国語  イ:社会  ウ:数学  エ:理科

ITパスポート令和5年 問77

偏差値は次の式で求められます。

偏差値の求め方

偏差値 = (得点 - 平均点) ÷ 標準偏差 × 10 + 50

各教科の偏差値を求めます。

ア:国語

(71 - 62) ÷ 5 = 1.8

偏差値 = 1.8 × 10 + 50 = 68

イ:社会

(71 - 55) ÷ 9 ≒ 1.7

偏差値 = 1.7 × 10 + 50 = 67

ウ:数学

(71 - 58) ÷ 6 ≒ 2.1

偏差値 = 2.1 × 10 + 50 = 71

エ:理科

(71 - 60) ÷ 7 ≒ 1.5

偏差値 = 1.5 × 10 + 50 = 65

偏差値が一番高いのは数学なので、「ウ」が正解です。

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