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IPアドレスとMACアドレスの違い

2020年1月29日

「MACアドレス」と「IPアドレス」ってどちらもコンピュータを識別するための情報ですよね。何が違うんですか?
「MACアドレス」と「IPアドレス」は役割が違います。
役割と言われてもピンと来ないなァ・・・。
そうですよね。それでは「MACアドレス」と「IPアドレス」の役割の違いが分かるように説明していきます。

IPアドレスとMACアドレスの違い

IPアドレスとは、インターネット上で通信するために必要なインターネット上の住所、そしてMACアドレスは、LANカードなどのネットワーク機器に割り当てられたコンピュータの識別番号です。

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どちらもコンピュータ(ネットワーク機器)を識別するための情報です。では「MACアドレス」と「IPアドレス」の役割の違いは何なのでしょうか。

  • MACアドレスの役割:隣接するコンピュータ間の通信を可能にすること
  • IPアドレスの役割:インターネット上にある目的地のコンピュータまでデータを届けること
それでは、MACアドレスとIPアドレスの役割をもう少し具体的に説明していきます。

MACアドレスとIPアドレスの役割

MACアドレスは、OSI参照モデルのデータリンク層(レイヤ2)で使われる情報です。そしてデータリンク層の役割は隣接するコンピュータ間の通信を可能にすること

データリンク層

この隣接するコンピュータ間の通信を可能にするために使う情報が「MACアドレス」です。MACアドレスを使うことで、どのコンピュータに送信すればよいか判断しているのです。

同セグメント内であればmacアドレスで通信できる

また、同じセグメントに属するコンピュータ同士であれば実は「IPアドレス」がなくても「MACアドレス」だけで通信が可能です。

しかし、インターネット上にある他セグメントに属するコンピュータへ通信するためには「IPアドレス」がないと通信がすることができません。

※セグメントとは、ブロードキャスト(接続している全コンピュータにデータを流す)が届くネットワークの範囲(グループ)のこと

IPアドレスを利用した通信

OSI参照モデルのネットワーク層で使われる「IPアドレス」を使用することで、他セグメントに属するコンピュータの宛先が分かり通信を可能としているのです。

ポイント

インターネット上で通信するためには「IPアドレス」がないと通信できない

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MACアドレスとIPアドレスの具体的な使われ方

IPアドレスとmacアドレス

上記の例は「PC1」がインターネット上にある「PC2」へデータを送信する際、送信先と送信元の「MACアドレス」「IPアドレス」がどのように設定されるかを表した図です。

PC1 → ルータA間

まず送信元である「PC1」から、セグメントAにある「ルータA」まで、データを送信する時の各宛先は次の通りです。

送信先IPアドレス 送信元IPアドレス 送信先MACアドレス 送信元MACアドレス
PC2 PC1 ルータA PC1

IPアドレスは、最終的な目的地である「PC2」が送信先です。それに対しMACアドレスは次に送る相手(ルータA)が送信先に指定されています。

ルータA → ルータB間

次にセグメントAにある「ルータA」から、セグメントBにある「ルータB」まで、データを送信する時の各宛先は次の通りです。

送信先IPアドレス 送信元IPアドレス 送信先MACアドレス 送信元MACアドレス
PC2 PC1 ルータB ルータA

先ほどと同様に、送信先IPアドレスは、最終的な目的地である「PC2」のままです。(送信元もはじめにデータを送った「PC1」のまま)

しかし、MACアドレスの送信先は次の相手である「ルータB」、そして送信元は「ルータA」になっています。

ルータB → PC2間

最後にセグメントBにある「ルータB」から、最終的な目的地である「PC2」まで、データを送信する時の各宛先は次の通りです。

送信先IPアドレス 送信元IPアドレス 送信先MACアドレス 送信元MACアドレス
PC2 PC1 PC2 ルータB

これで最終的な目的地である「PC2」へデータが届きました。

宅配の例

IPアドレスは、宅配便で例えると「送り先住所」であり、最終的にどこに届けるかという情報です。

それに対しMACアドレスは、次にどこへ届けるかという情報なのです。(宅配便を例にすると東京営業所や大阪営業所など、次に届ける場所を表す)

そして、MACアドレスは隣接するコンピュータ間の通信を可能にする役割を持っているので、コンピュータ間(ネットワーク機器)で通信するためには、IPアドレスだけではなく、MACアドレスも必要です。

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