ネットワーク

EGPとは

2020年3月6日

EGP(Exterior Gateway Protocol)

EGPはルーティングプロトコルの一種です。EGPを説明する前に「ルーティング」そして「ルーティングプロトコル」について説明していきます。

ルーティングとは

ルーティングとは ネットワーク上で通信するための最適経路を導き出してくれる仕組みです。

ネットワーク上で道案内をしてくれるのがルーティングです。

 

インターネットに接続するためには、コンピュータは ルータと呼ばれるネットワーク機器に接続します。一般家庭でも「ブロードバンドルータ」や「無線LANルータ」が設置されているケースがほとんどです。

そして、インターネット上にある外部のコンピュータと通信する際は、必ずルータを経由します。

ネットワーク層

上記例はネットワークAに所属している「PC1」からネットワークCに所属している「PC6」へデータを送信する際のイメージ図です。

まず「PC1」はデフォルトゲートウェイに設定されている「ルータA」へデータを送信します。「ルータA」からの経路には「ルータB」と「ルータC」の2通りの経路が存在しています。

そこで「ルータA」はルーティングテーブルと呼ばれる経路情報を参照し、「PC3」がどのネットワークに所属しているのかを宛先のIPアドレスから判断し、そのネットワークを管理している「ルータC」にデータを転送します。このルーティングテーブルを参照して最適な経路を導き出す仕組みがルーティングです。

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ルーティングプロトコルとは

ルータが目的地までの最適ルートを導き出す際に使用するのが「ルーティングテーブル」です。ルーティングテーブルは経路に関する様々な情報を保持しています。

この「ルーティングテーブル」は常に最新の状態に保つ必要があります。なぜなら「ルーティングテーブル」が古いと正しい経路が導き出せないからです。

古いカーナビを使っているのと同じイメージです。古いカーナビを使っていると新しい道を案内してくれないんですよね。

 

この「ルーティングテーブル」を最新化する方法は2通りあります。

1つ目は「スタティックルーティング」と呼ばれる方法。スタティックルーティングとは管理者が手動で新しいルートを登録する方法です。

2つ目は「ダイナミックルーティング」と呼ばれる方法。ダイナミックルーティングはルーティングプロトコルを使用して自動的に「ルーティングテーブル」を最新化する方法です。

ルータ同士がお互いに経路情報を交換しあい「ルーティングテーブル」を最新化していきます。

EGPとは

EGP(Exterior Gateway Protocol)とは、自動的にルーティングテーブルを最新化する方法であるダイナミックルーティングで使うルーティングプロトコルの一種です。

ルーティングプロトコルには、大きく分けて2種類に分かれます。自律システム(AS)間でのルーティングと自律システム(AS)内でのルーティングです。

※自律システム(AS)とは、ネットワークの集合体(グループ)のことで、企業やプロバイダなどが当てはまります。

ルーティングプロトコル

上記の例はEGRとIGPのイメージ図です。ASの外部にあるルータと経路情報のやり取りをするのがERG、ASの内部にあるルータと経路情報のやり取りをするのがIGPです。

ルーティングプロトコル説明
EGP(Exterior Gateway Protocol)自律システム間(AS)でルーティングテーブルを最新化するために使われるルーティングプロトコル
IGP(Interior Gateway Protocol)自律システム内(AS)でルーティングテーブルを最新化するために使われるルーティングプロトコル

またEGPには、更に「EGP (Exterior Gateway Protocol)※同じ名前」と「BGP (Border Gateway Protocol)」の2種類のルーティングプロトコルに分けられます。

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