セキュリティ

公開鍵暗号方式とは

2020年4月20日

公開鍵暗号方式

公開鍵暗号方式とは

公開鍵暗号方式とは「暗号化」と「復号」に別の鍵を使い、「暗号化」の鍵を公開できるようにした暗号方式です。

公開鍵暗号方式

公開鍵暗号方式では、送信者と受信者が異なる鍵を保持しているが特徴です。送信側は受信者が公開している公開鍵で「平文」を「暗号文」に暗号化して送信、「暗号文」を受け取った受信側は受信者の秘密鍵で「暗号文」を「平文」に復号する流れです。

公開鍵暗号方式の代表的な方式には RSA(Rivest-Shamir-Adleman cryptosystem)があります。

「公開鍵暗号方式」は「共通鍵暗号方式」の課題を解消した暗号方式

1976年以前は、暗号といえば 共通鍵暗号方式 が利用されていました。しかし、共通鍵暗号方式では「暗号化」と「復号」に同じ鍵を使うため、鍵の配送を極秘に行わなければならないという課題があります。

共通鍵暗号方式の課題

公開鍵暗号方式は、共通鍵暗号方式の課題を解消した暗号方式です。

公開鍵暗号方式では、暗号用の「公開鍵」と復号用の「秘密鍵」をペアとして生成します。そして、暗号用の公開鍵は公開しているのが特徴です。そのため、鍵の受け渡しが容易であり秘密に管理する必要があるのは、受信側で管理している「秘密鍵」だけです。

公開鍵暗号方式は鍵を公開する

ただし 公開鍵暗号方式は、共通鍵暗号方式に比べ処理速度が遅いというデメリットがあります。

共通鍵暗号方式公開鍵暗号方式
処理速度早い遅い
鍵の管理煩雑容易
安全性解読されやすい解読され難い

安全性を重視するなら公開鍵暗号方式、速度を重視するなら共通鍵暗号方式といえます。

そして「共通鍵方式は鍵の共有が安全ではない」「公開鍵方式は処理時間がかかる」というお互いのデメリットを解消した暗号方式のことを「ハイブリッド暗号方式」と呼びます。

ハイブリッド暗号方式は、公開鍵暗号方式と共通鍵暗号方式を組み合わせた暗号方式です。

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