IP-VPN(IP Virtual Private Network)
VPN(ブイピーエヌ)とは
VPNとはVirtual Private Networkの略で、遠隔地間で仮想的なプライベートネットワークを構築する技術です。
VPNでは、トンネリングとカプセル化と呼ばれる技術を使い、まるでプライベートネットワークのような安全な環境を提供します。
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上記図は、VPNのイメージ図です。
外部から見えないトンネリングで作られたVPNトンネル(仮想的なプライベートネットワーク)を使用することで遠隔地間での通信を可能としています。
VPNは大きく分類すると「インターネットVPN」と「IP-VPN」の2つに分けられます。
名称 | 悦明 |
インターネットVPN | インターネットなどの公衆網を利用したVPN |
IP-VPN | インターネットとは別に構築されたIPネットワーク(インターネットを利用しない閉域網)を利用したVPN |
IP-VPN(アイピーブイピーエヌ)とは
IP-VPNとはIP Virtual Private Networkの略で、インターネットとは別に構築されたIPネットワーク(閉域網※外部公開されていない通信網)を利用したVPNです。
IP-VPNではMPLS(Multi-Protocol Label Switching)を利用するため、MPLS-VPNとも呼ばれています。MPLSとは、ラベルと呼ばれる識別子を付与して高速にパケット転送を行う技術です。
通常ルータの経路選択(ルーティング)は、IPヘッダの情報(IPアドレスなど)を使用します。MPLSでは、ラベルを付与し、ルータはIPヘッダの情報ではなく、このラベルを使用してパケット転送を行います。MPLSのラベルはIPヘッダよりデータ量が少ないため、ルータのパケット転送処理を高速化することができます。
ただ、ルータの処理能力が向上した近年では高速化の利点は薄れ、現在では異なるIPネットワークをラベルによって区別することで一つのネットワーク内に同居させる技術である「IP-VPN」などで使われています。