ネットワーク

無線LANとは

2020年1月13日

無線LANとは

無線LANとは、無線通信を利用してコンピュータ同士でデータの送受信を行うLANシステムの規格であり、ワイヤレスLAN(Wireless LAN, WaveLAN)とも呼ばれています。

無線lan

有名な無線LANの規格には「Wi-Fi(ワイファイ)」が存在します。

Wi-Fi(ワイファイ)は、Wi-Fi Alliance(ワイファイ アライアンス)というアメリカ合衆国に本拠を置く業界団体に認証された、無線LANの認定規格の一つです。

無線LANが普及する以前は、赤外線通信が無線通信の主な手段でした。

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Wi-Fi(ワイファイ)の種類

Wi-Fi(ワイファイ)の規格である「IEEE 802.11シリーズ」が登場したのが1998年頃です。しかし初期は2Mbpsと通信速度が遅く、また高価だったため広く普及することはありませんでした。

その後、通信速度に改善が見られ、また価格も低価格へと変わっていき「IEEE 802.11b」辺りから一般的にも普及しています。

Wi-Fi(ワイファイ)の主な規格は次の通りです。

規格策定時期最大通信速度
IEEE 802.111997年6月2Mbps
IEEE 802.11a1999年10月54Mbps
IEEE 802.11b1999年10月11Mbps / 22Mbps
IEEE 802.11g2003年6月54Mbps
IEEE 802.11j2004年12月54Mbps
IEEE 802.11n2009年9月65Mbps - 600Mbps
IEEE 802.11ac2014年1月292.5Mbps - 6.93Gbps
IEEE 802.11ad2013年1月4.6Gbps - 6.8Gbps
IEEE 802.11ax2020年頃9.6Gbps

無線LANのセキュリティ

無線LANは電波により通信を行うため、第三者に通信内容を盗聴される危険性があります。そのため、無線LANの通信は暗号化して通信を行います。

無線LANの主な暗号化技術は次の通りです。

暗号化の手法説明
WEP(Wired Equivalent Privacy)昔からある無線LANの暗号化技術。ただセキュリティ上に問題(脆弱性)が発覚しており、WEP方式の利用は推奨されていません。WEPのパスワードは10秒程度で解読が可能で簡単に盗聴できてしまう。
WPA(Wi-Fi Protected Access)WEPの問題(脆弱性)を改良するために作られた無線LANの暗号技術。ただWEP同様に問題が残されている規格。
WPA2(Wi-Fi Protected Access 2)WPAのセキュリティ強化版。暗号方式としては認証暗号のAES-CCMでMPDUやそのヘッダを守るCCMPという方式が採用されている。
WPA3(Wi-Fi Protected Access 3)WPA2に関する深刻な問題(脆弱性)KRACKが2017年10月に報告され、2018年6月に策定されたセキュリティ規格。ただ2019年4月にはWPA3にも問題(脆弱性)が発見されている。その後、問題(脆弱性)に対するソフトウェアアップデートが公開されています。

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