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生涯プログラマとして働くことは可能なのか!?
IT業界で物作りをするときに使用するプログラム。プログラマになりたいと思いIT業界に入社した人も多いと多いのではないでしょうか。
一般的な成長のレールは20代で「技術」を学び、30代で「人の管理」を学び、40代で「お金」の管理を学びます。しかしこのレールはあくまでも「主任」→「課長」→「部長」と出世する為のレールだと言えます。プログラムが好きで定年まで技術で働いていたい人は違うレールを歩むこととなります。
本記事では「定年までプログラマとして働くことが可能であるのか」について紹介しています。
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プログラマ35歳定年説はもう古い
IT業界にいる人なら一度は聞いたことがあると思われる「プログラマ35歳定年説」
今となっては古い話です。「プログラマ35歳定年説」は主に以下の3点が理由だと言われています。
- 新しい技術についていけなくなる
- プログラマの単価は安いので儲からない
- 長時間労働に耐える体力がなくなってくる
若者のIT離れやAIの発達、東京オリンピックの影響により2018年12月時点では人手不足の状態で、ベテラン社員はむしろ重宝されているイメージです。
ただ景気や時代が変われば再び「プログラマ35歳定年説」がつぶやかれる可能性も考えられるので、「プログラマ35歳定年説」をもう少し考察してみました。
新しい技術についていけなくなる
IT業界はすごい速さで進歩しています。一昔前はJavaでWebアプリといえばフレームワークはApache Strutsが主流でした。しかしApache Strutsは脆弱性が見つかり、今では新規の案件で使われることはほとんどありません。
言語もJavaが人気言語ですが、AIが発達しPythonが人気を集めてきています。オラクルがJavaの有償化を発表したので、今後どうなるか見ものです。
(世界で注目されている言語ランキングでは1位がJavaでPythonは3位まであがってきている)
1位:Java(15.932%)
2位:C(14.282%)
3位:python(8.376%)
4位:C++(7.562%)
5位:Visual Basic .NET(7.127%)
プログラマ35歳定年説はこのように変化が激しいIT業界では、年齢が上がるにつれてついていけなくなるのではないかという説です。
ある講演会でベンチャー企業の社長がいっていた言葉です。
「優秀な人材は40歳になっても50・60歳になっても優秀である」
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年齢を重ねるにつれて新しい技術を学ぶのは大変になってくるのかもしれません。しかし最新技術やニュースに興味のある人や学ぶ姿勢がある人は年齢関係なく、新しい技術を習得できるのではないかと考えられます。
プログラマの単価は安いので儲からない
IT業界はピラミット構造になっています。新しいシステムを構築する時、超大手企業や大手企業にお客様は作業をお願いします。注文を受けた大手企業は自社で開発を行わない事が多いです。下請けの中小企業にモノ作りはお願いするのです。もちろん単価はピラミッド構成で上にいる方が高く下に行くほど安くなります。
プログラムは上記図では下請け中小企業や孫請け中小企業が行う事が多く、プログラマの単価は安いのが現実です。
年齢が高くなるにつれて給料は高くなります。その分、単価の高い仕事を会社から求めらます。高単価のプログラマ案件があれば良いですが、プログラマに高単価な案件はあまりないのが現実です。SE(システムエンジニア)やリーダーシップのある人材が高単価となるのです。
プログラマ35歳定年説にある「プログラマの単価は安い」という説は今も当てはまっていると考えられます。
長時間労働に耐える体力がなくなってくる
長時間労働が多いIT業界。特に開発フェーズが一番稼働が高くなることが多く、プログラマは長時間労働になる危険性が高いです。
IT業界の開発業務は「要件定義」→「設計」→「開発」→「試験」→「保守」のサイクルで成り立っています。「開発」が特に人が多く、稼働が高いフェーズです。
しかし最近は「働き方革命」など残業を減らす働きがあるため、昔に比べると長時間労働は減ってきています。優良企業であれば、毎月の残業上限が設定されており、上限を超えるには上長の許可が必要な企業も多くなりました。
プログラマ35歳定年説にある「長時間労働」は、まだまだ長期労働の現場はありますが、時代が変わり徐々にクリアになってくる問題だと考えられます。
35歳を過ぎてもプログラマは沢山いるのが現実
35歳を過ぎてもプログラマをしている人は沢山いるのが現実です。
ただし初心者のようなプログラマは少ないイメージです。35歳を過ぎてプログラム初心者は管理職になっている場合(COBOLのような古い言語しか書けない※ただ金融系はまだCOBOLが使われている現場は多い)か上流工程をメインで仕事をしている人が多いです。
35歳を過ぎてもプログラムメインで作業をしている人は開発経験が豊富で即戦力の人が多いイメージです。なかには博士のように詳しい人もいます。そういう人は技術力がずば抜けて高く現場で重宝されていることが多いです。
個人的な意見にはなりますが、技術力が高ければ生涯プログラマとして働くことは可能だと思っています。
フリーランスの選択肢
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フリーランスとして活動するのも1つの手だと思います。
会社員の場合、どうして会社の売上が関係してきます。プログラマは単価が安いので、単価の高いSE(システムエンジニア)として活躍することを年齢が上がるにつれて会社から求めれられます。
技術力に自信がある人で生涯プログラマで食べていきたいと思っている人はフリーランスも選択肢の1つなのかもしれません。
終わりに
生涯プログラマとして働くことは可能であるか考察してみました。
個人的な結論としては可能だと思っていますし、これから中高年のプログラマは増えてくると思っています。特に大手企業の下請け会社である中小企業は中高年のプログラマが増えてくることが予想されます。