デフラグメンテーション(デフラグ)
デフラグメンテーション(英:defragmentation)とは、ハードディスクなどのストレージ装置(外部記憶装置)に保存してあるデータを再配置し、各データの領域や空き領域を綺麗に整理することです。
デフラグメンテーションは、省略してデフラグと呼ばれることが多く、その目的はディスク上で発生した断片化(フラグメンテーション)を解消することです。
断片化(フラグメンテーション)とは
ハードディスクなどのストレージ機器は、ファイルなどを保存するとき、空き領域から必要な大きさの領域を確保して記録します。
使用開始当初は、ほとんどが空き領域なので先頭から順番にデータを保存していきますが、書き込みと削除を繰り返していくうちに、空き領域が小さい単位に分割され、さらにデータも分割されて保存されてしまう現象が発生します。
例えば、下記の図ではハードディスク上に「データA」~「データD」が保存されている状態で、「データA」と「データC」を削除した結果、空き領域がバラバラに分割されています。
そして、新しく「データE」を保存するも、空き領域がバラバラになっているため、データも分割されて保存されています。
このように、空き領域やデータの領域がバラバラになってしまう現象を断片化(フラグメンテーション)といいます。
断片化(フラグメンテーション)が発生すると、ファイルの読み書き速度の低下に繋がり、さらにストレージ機器の耐用年数が低下するとも言われています。
断片化を解消するための手法がデフラグメンテーション
この断片化(フラグメンテーション)を解消するための手法がデフラグメンテーション(デフラグ)です。
デフラグメンテーション(デフラグ)では、ストレージ装置に保存してあるデータを再配置し、各データの領域や空き領域をなるべく連続した状態になるようにします。
下記の図はデフラグメンテーション(デフラグ)のイメージ例です。
分割された「データE」と「空き領域」がデフラグメンテーション(デフラグ)によって連続したひとつの領域になっています。