ファイルサーバ(file server)
ファイルサーバとは
ファイルサーバ(英:file server)とは、ネットワーク上でファイルを共有するためのサーバのことです。
サービスや機能を提供するコンピュータのことを「サーバ」(server)、そのサービスや機能を利用するコンピュータのことを「クライアント」(client)といいます。
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ファイルサーバは、ファイルを管理しているサーバであり、複数のコンピュータ間(クライアント)でファイル共有を可能としています。
業務などで複数の人が閲覧・編集するファイルを、各自個々のコンピュータで管理していると、ファイルの受け渡しの手間や、古い内容でファイルを更新してしまうなどのミスが発生する可能性があります。
そこで、複数の人が使うファイルをファイルサーバで管理することで、いつでも誰でもアクセスすることができます。またファイルサーバには常に最新版のファイルが置かれているので、いつでも最新版のファイルを閲覧・編集することができます。
アクセス制御やバックアップ
ファイルサーバのファイルやフォルダはネットワーク上にあるため、対象のネットワークに参加できれば誰でもアクセスすることが可能です。
そのため、必要に応じてアクセス権限を付与することがあります。例えば、社内でも管理職しか見れないファイルやフォルダ、プロジェクトに関わっている人しか見れないファイルやフォルダなど、必要に応じたアクセス権限を設定します。
また、データを1ヵ所で集中して管理しているため、故障やデータ喪失のリスクを考慮した対策が必要です。
例えば、ファイルサーバのHDD(ハードディスク)が壊れても大丈夫なように、定期的なバックアップの取得、RAID(複数台のハードディスクを一台の装置として管理する技術)の導入などの対策があげられます。
NAS(Network Attached Storage)とは
NAS(英:Network Attached Storage:ネットワークアタッチトストレージ)とは、ファイルサーバの機能に特化した専用コンピュータのことです。
一般的なファイルサーバは、汎用的なコンピュータにファイルサーバの機能を持たせています。
それに比べてNAS(Network Attached Storage)は、ファイルサーバ専用のコンピュータです。ファイルサーバの機能に特化しているので高速かつ導入・管理が容易であるというメリットがあります。