セキュリティ

不正のトライアングルとは?

不正のトライアングル

不正のトライアングルとは、米国の組織犯罪研究者である「ドナルド・R・クレッシー」により提唱されたもので、不正行為は「動機」「機会」「正当化」の3つがすべて揃った場合に発生するという理論のことです。

企業内での不正を防ぐには、「動機」「機会」「正当化」の3つの要素を揃わせないことが重要です。

動機

動機とは、人が行動を起こす理由・要因のことです。不正行為の背景には、「不正行為を行う動機」が存在します。

例えば、過剰なノルマ、金銭トラブル、怨恨(深い恨み)など、不正行為のきっかけとなるものが動機です。

機会

機会とは、不正行為ができる環境のことです。

例えば、「チェックする人がいない」ずさんなルール、「悪用可能なシステムの不備が存在する」など、不正行為を可能または容易にする環境の存在が、機会に当てはまります。

正当化

正当化とは、良心の呵責(悪いことをしてしまった自分を、自分の良心が責め、苦しむこと)を乗り越えて、不正行為を自分に納得させるための都合のよい解釈や責任転嫁のことです。

例えば、「組織のためであり、悪いことではない」「職場で不遇な扱いを受けているので、自分は悪くない」などの身勝手な言い訳が、正当化に当てはまります。

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